Apple、2022年04月21日リリースのmacOS Server v5.12.2アップデートをもって「macOS Server」の提供を終了したと発表。

Apple has discontinued macOS Server macOS 12 Monterey
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

 Appleが2022年04月21日にリリースしたmacOS Server v5.12.2アップデートをもって「macOS Server」の提供を終了したと発表しています。詳細は以下から。

Prepare to upgrade macOS Server in macOS Monterey

 Appleは現地時間2022年04月19日、システム管理者向けに公開しているプロファイルマネージャ管理機能を搭載した「macOS Server」をバージョン5.12.2へアップデートするとともに、同バージョンをもってmacOS Serverの提供を終了したと発表しています。

Apple has discontinued macOS Server

macOS Serverは提供を終了したため、macOS Montereyより後のバージョンのmacOSと互換性がありません。

リリースノートより抜粋

macOS Server

 macOS Server(当時はMac OS X Server)は1999年に開発されたWebサーバーやメール、Wikiやカレンダーや連絡先、HDCP, DNS, VPN, Time Machineなどのサービス管理ツールを同梱したMac OSで、Mac Pro&Mac miniのサーバーモデルや2002~2011年にかけてAppleが販売していたサーバーソリューション「Xserve」などにも提供されていましたが、

Mac OS X ServerとXserve

XserveにはMac OS X ServerのUnlimitedクライアントライセンスが付属していました。

Appleは2017年頃から、このmacOS Serverの機能を徐々にmacOSに移行し、2018年には、ライセンスやセキュリティ・アップデートの難しさの観点からメイン機能であったサービス管理ツールの廃止やオープンソースのサービスの同梱を今後(2018年秋以降)行わないと発表していました。

macOS Server 5.7.1

サービス管理ツールが削除されたmacOS Server 5.7.1

 また、2021年12月にリリースされたmacOS 12 Monterey対応の「macOS Server v5.12」ではXsanの管理機能も廃止されていましたが、本日リリースされたmacOS Server v5.12.2でmacOS Server自体の提供終了が決定されたようで、既にMac App Storeからも削除されています。

macOS Serverは見つからない

https://apps.apple.com/jp/app/macos-server/id883878097?mt=12

 既にmacOS Serverを購入されたユーザーの方は、アップデートや過去に購入したアプリから再ダウンロードが可能になっていますが、提供終了に伴い、macOS 12 MontereyがmacOS Serverが利用可能な最後のmacOSとなり、Montereyより後のmacOSとmacOS Serverは互換性がないそうなので、利用されている方は注意してください。

Apple has discontinued macOS Server April 21 2022

As of April 21, 2022, Apple has discontinued macOS Server. Existing macOS Server customers can continue to download and use the app with macOS Monterey.

About macOS Server 5.7.1 and later – Apple Support

macOS Serverのタイムライン

  • 2017年09月25日 :
    ▶これまでmacOS Serverでサポートしていた、Macに接続されているストレージを他のMacのTime Machineバックアップ先として指定できるTime Machineのホスト機能をmacOS 10.13 High Sierraに追加。
  • 2018年03月29日 :
    ▶2018年秋にmacOS ServerからApacheやNignx、dovecot、Postfixなどのオープンソースサービスを廃止する方針を発表
  • 2018年04月08日 :
    ▶macOS Serverへのオープンソースサービスの同梱終了を前にService Migration Guideを公開。
  • 2018年09月29日 :
    macOS Server v5.7.1でオープンソースのカレンダー、コンタクト、メール、DNS、DHCP、VPN、Webサイトサーバーを廃止。
  • 2021年12月08日 :
    macOS Server v5.12でXsanの管理機能を廃止。
  • 2022年04月21日 :
    ▶macOS v5.12.2アップデートのリリースをもってmacOS Serverの提供を終了。

追記

 macOS Serverで提供されていたTime Machine共有コンテンツキャッシュ(デプロイ)機能は既にmacOS自体に組み込まれています。

macOS 10.13 High SierraのMacをTime Machineのバックアップ先として指定する

別のMacに接続されたストレージをTime Machineのバックアップ先として指定する

コメント

  1. 匿名 より:

    Xserveですら、DTPファイルサーバしか需要が無かった。
    メンテナンスは、予備部品買ってだった!
    Xserve廃止でファイルサーバ需要は、Linux(netatalk)や
    Windows(ExtremeZ-IP)に顧客が移った。
    誰も使わないので廃止は当然。

  2. 匿名 より:

    とうとう終焉の時が来たか…

    一番多機能だったのはどの頃だろう?
    Mavericksの頃の3.x系かな

タイトルとURLをコピーしました