Serif、数千を超えるレイヤーのドキュメントでレンダリング速度が最大10倍向上した「Affinity Designer v1.10」などをリリース。

Affinity Designer v1 10 Performance update Affinityシリーズ
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 Serifが数百から数千を超えるレイヤーのドキュメントでレンダリング速度が最大10倍向上した「Affinity v1.10 for Mac/Win/iPad」シリーズを正式にリリースしています。詳細は以下から。

Affinity Photo

 MacやWindows,iPad向けのデザインツール「Affinity」シリーズを開発している英Serif Labsは現地時間2021年08月05日、Affinityシリーズのデザイン, 写真編集, DTPアプリとなるAffinity Designer、Photo、Publisherをバージョン1.10へアップデートし、複雑なドキュメントでパフォーマンスを大幅に向上させたと発表しています。

Affinity Designerでは、レンダリングエンジンに重点を置き、数百個から数千個ものオブジェクトやレイヤーを持つような複雑なドキュメントの処理をいかに改善するかを考えました。[…]この分野での私たちの努力が実を結び、1.10ではドキュメントのレンダリングがこれまでの10倍も速くなりました。

Affinity 1.10を体験 – Serif

Affinity Designer

 07月に公開されたSneak Peek動画でもSerifのマネージング・ディレクターAshley Hewsonさんがコメントしていたとおり、Affinity v1.10シリーズには大きな新機能は追加されていないものの、過去最大のパフォーマンスアップデートが行われ、

Affinity Designer v1 10 Performance update

Affinity Designerでは数百から数千のオブジェクト&レイヤーの複雑なファイルで、レンダリング速度が最大10倍向上しており、上記の通りv1.9ではアーティファクトが発生していた複雑なファイルでもv1.10ではほぼ遅延なしで表示できるようになっています。

MacBook Air (M1, 2020)で60万オブジェクトレイヤーのファイルをv1.10とv1.9で処理した際の比較。

Affinity Publisher

 DTPアプリであるAffinity Publisher v1.10ではパフォーマンスが改善され、IDMLの読み込みが最大4倍、テキストフローの速度が約2倍となったほか、メモリ管理が見直され数千ページから数GBの画像を含むドキュメントでも瞬時に呼び込み&編集できるようになっており、日本語と簡体字中国語のIMEテキスト編集の改善も行われています。

Affinity Publisher v1.10 for Mac

 パフォーマンスアップデートはAffinity Photoを含めたAffinityスイーツ&Mac/Windows/iPadプラットフォーム全てで行われており、Affinity Teamはパフォーマンスが大幅に改善されている非常に複雑なファイル(数万レイヤー)を扱うユーザーは少ないと考えているものの、それ以外のファイルでも多くのパフォーマンスが改善されていると自信を示しているので、気になる方は公式サイトからトライアル版をダウンロードしてみてください。

コメント

  1. 匿名 より:

    Version1.10ではヒラギノゴシック(W0からW9まで)が認識されませんでしたので、1.9.3に戻しました。designer photo publisher全てに於いて共通するバグのようです。本家のフォーラムでもフォントに関するバグが上がっているようです。自分も後で報告してみたいのですが、Google翻訳で通じるかな?

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