Always-on Processorが導入されたApple Silicon「M1チップ」搭載のMacBook Air/Proではスリープという概念が無くなりつつある。

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 Always-on Processorが導入されたApple Silicon「M1チップ」を搭載したMacBook Air/Proではスリープという概念が無くなりつつあるようです。詳細は以下から。

Apple M1

 Appleが新たに発売を開始したApple Silicon「Apple M1」チップ搭載のMacBook Air/Proは、iOS/iPadOSアプリがネイティブで動作するだけでなく、iPhoneやiPadと同じSecurity Encalaveとバッテリー管理機能が移植されていますが、

Apple Silicon Macの機能

このApple Silicon M1チップはiPhoneのAシリーズと同じく、常に起動された状態で瞬時にデバイスを起動したり一部の機能を有効にできる「Always-on Processor」が導入されているため、M1チップを搭載したMacBook Air/Proからスリープという概念が徐々に消えていっているようです。

Apple Silicon Mac Always-on Processor

Apple Silicon Macから消えた設定

 これまでのIntel MacBookシリーズではMacBookがスリープに入るさい、可能ならばハードディスクをスリープさせるオプションや、MacBookがスリープ状態でも定期的にメールの受信やiCloud同期、Macを探すの位置情報の更新、Mac App Storeアプリのアップデートなどを行うPower Nap機能をバッテリー電源使用中にONにするオプションが用意されていましたが、Apple SiliconのMacBook Air/Proではこの設定がなくなっており、

[twenty20 img1=”106675″ img2=”106674″ offset=”0.5″ before=”Intel MacBookのバッテリー設定” after=”Apple Silicon MacBookのバッテリー設定”]

ディスプレイのスリープ設定はApple Silicon MacBook Air/Proでも残っています。

また、デバイスの電源管理コマンド”pmset”からはメモリ内容を保存しておく場所の指定オプション”hidernatefile”や、ディスプレイ(lid)を開いた際のスリープ解除”lidwake”、Safe/Deep Sleepを選択する”hibernatemode”オプションが無くなっているため、Apple M1チップを搭載した新しいMacBook Air/Proはスリープという概念を徐々に消しつつも、MacBookシリーズの中で最長のバッテリー駆動時間を実現しているようです。

Apple Silicon MacBook Air/Proのpmset

おまけ

 ちなみに、iPhoneのAlways-on Processor(AOP)はマイクにアクセスできるようになっており、Siriの音声起動入力Hey Siriの処理を担当しているそうです。

追記

 Appleは日本時間2021年04月27日にリリースしたmacOS 11.3 Big SurでApple M1チップ搭載のMacBook Air/Proでもハイバネーション(hibernatemode)をサポートしました。

ハイバーネーションモードの設定はシステムレポートアプリでも確認できます

コメント

  1. 匿名 より:

    スリープがなくなっていくとは考えもしなかった。Appleらしい進化の方向性だなあ。

  2. 匿名 より:

    私のApple SiliconのMacBook Proは、Power Napはなくなってますが、可能な場合にハードディスクをスリープさせるという設定は残ってますね。他の設定によって変わってくるのかもですね。

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