Native Instruments、macOS 11 Big SurへアップグレードしたMacでDJコントローラを使用すると誤作動によりコントローラが損傷したりCPUに高負荷が発生するとして警告。

　Native InstrumentsがmacOS 11 Big SurへアップグレードしたMacでDJコントローラを使用すると誤作動によりコントローラが損傷したりCPUに高負荷が発生するとして警告しています。詳細は以下から。

　ドイツNative Instruments GmbHは現地時間2020年11月12日、同日にリリースされた「macOS 11 Big Sur」とNI製のDJコントローラの互換性情報を公開し、Big SurへアップグレードしたMacでDJコントローラを利用すると、誤作動により一部のコントローラが損傷したり、MacのCPUに高負荷が発生する、またはノイズが発生する可能性があるとしてユーザーに警告しています。

Apple社は、2020年11月12日にmacOS 11（Big Sur）を正式にリリースしました。現在弊社では、ソフトウェアとハードウェア製品の完全な互換性をできるだけ早く提供するために、macOS 11（Big Sur）のリリースバージョンで組織的なテストを実施しています。

macOS 11（Big Sur）互換性情報 – Native Instruments

　問題が発生しているのはNI製のTRAKTOR KONTROL S4 MK3やMASCHINE/MIKRO MK2など一部のコントローラで、現在NIはAppleと協力してこの問題の解決策を探しているそうですが、現在のところ解決策は無いようで、サードパーティ製DJアプリやデバイスについては、macOS 10.15 CatalinaでiTunesが廃止された際にもXMLライブラリが読み込めないなどの不具合が発生し、問題解決には数ヶ月かかっていたので、仕事で利用されている方は、NIのサポートページをチェックしてみてください。

⚠️重要事項

• macOS 11（Big Sur）でTRAKTOR KONTROL S4 MK3を使用すると誤動作が発生し、コントローラが損傷する可能性があります。弊社ではApple社と協力して、この問題の解決策を探しています。
• macOS 11（Big Sur）でMASCHINE MK2またはMIKRO MK2を使用すると、コンピュータのCPUに高負荷が発生する可能性があります。弊社ではApple社と協力して、この問題の解決策を探しています。
• macOS 11（Big Sur）でKOMPLETE AUDIO 1、KOMPLETE AUDIO 2、KOMPLETE AUDIO 6 MK2を使用する際、172kHz以上のサンプルレートにおいてCPU高負荷とノイズが発生する可能性があります。これは、大きなバッファサイズ（2000ms）を選択することで回避できます。弊社ではApple社と協力して、この問題の解決策を探しています。
• macOS 10.15では一部のNIレガシーハードウェアの互換性が途絶えましたが、同じことがmacOS（Big Sur）にも当てはまります。 これには、MASCHINE MK1、MASCHINE MIKRO MK1、TRAKTOR AUDIO 2／4／8 DJ、TRAKTOR AUDIO 2 MK1、TRAKTOR S2／S4／X1 MK1が含まれます。

• macOS 11（Big Sur）互換性情報 – Native Instruments
• macOS 10.15 Catalinaアップグレード後、iTunesから分かれたミュージックアプリのXMLライブラリが利用できない問題があるとしてDJアプリのメーカーやAppleが対応中。