Mac Pro (2019)にMac Pro拡張モジュール仕様のRadeon Pro 580X/Vega IIを利用した場合に扱えるPro Display XDRまたは4K/5Kディスプレイ数まとめです。詳細は以下から。
Appleが現地時間2019年12月10日に販売を開始した「Mac Pro (2019)」にはApple AfterburnerアクセレーターやNVMe SSD増設ボードを搭載可能なPCIeカードスロットの他に、Apple独自の「Mac Pro Expansion(MPX) Module」というPCIe x16とThunderbolt 3用レーン、最大475Wを供給できるMPXコネクタを搭載したグラフィックスカードが最大2台接続可能で、
MPX Moduleには、まず業界標準のPCI Expressコネクタを搭載。次に、グラフィックカードでは初めてPCIeレーンを増やしてThunderboltを統合。能力をさらに発揮できるように、供給する電力を増やしました。最大500ワットというMPX Moduleの電力容量は、一世代前のMac Pro 1台全体分に相当します。
Mac Pro – Apple(日本)
AppleはMac Pro (2019)の発売と同時にAMDと共同開発した以下の4つのMPX Moduleを発売/発表していますが、これらのモジュールによりMac Pro (2019)に接続できる4K以上の高解像度ディスプレイの最大数が異なるため以下に覚書程度にまとめました。
- AMD Radeon Pro 580X (8GB GDDR5メモリ搭載) : デフォルト
- AMD Radeon Pro Vega II(32GB HBM2メモリ搭載)
- AMD Radeon Pro Vega II Duo(2 x 32GB HBM2メモリ搭載)
- AMD Radeon Pro W5700X(16GB GDDR6メモリ搭載) : まもなく登場
MPX Module
Mac Pro (2019)発売段階で選択&購入できるMPX Moduleは以下の3枚で、標準搭載の「Radeon Pro 580X」以外はHDMI x1とThunderbolt 3 x4ポートというポート構成になっています。
各モジュール1枚での性能
Radeon Pro 580X MPX Module |
Radeon Pro Vega II MPX Module |
Radeon Pro Vega II Duo MPX Module |
|
---|---|---|---|
外見 | – | ||
ポート | – | ||
単精度演算性能 | 最大5.6 TFlps | 最大14.1 TFlops | 最大28.3 TFlops 各GPUあたり14.1 TFlops |
メモリ | 8GBの GDDR5メモリ |
32GBの 高帯域幅メモリ(HBM2) |
64GBの 高帯域幅メモリ(HBM2) 各GPU当たり32GB |
メモリ帯域幅 | 256GB/s | 1TB/s | |
Mac Pro (2019)に 搭載可能な数 |
最大2枚 | ||
Thunderbolt 3 | なし *リアパネルの Thunderbolt 3ポートを 利用可能 |
4ポート | |
HDMI | HDMI 2.0 x2 | HDMI 2.0 x1 | |
4Kディスプレイ | 最大6台 | 最大8台 | |
5Kディスプレイ | 最大2台 | 最大3台 | 最大4台 |
Pro Display XDR 6Kディスプレイ |
最大2台 | ||
– | Radeon Pro Vega II MPX Module x2で最大4台 |
Radeon Pro Vega II Duo MPX Module x2で最大4台 |
|
Infinity Fabric Link | – | サポート | |
価格 | デフォルト | 税別308,000円 | 税別616,000円 |
Link | なし | Apple | Apple |
Radeon Pro Vega II /Duo MPX Moduleは2台接続することでMPX Module2台のThunderbolt 3のBus 0とBus 1を利用しApple Pro Display XDRを解像度6K(6016 x 3384)@60Hzで4台利用することが可能で、AppleはWWDC 2019でMac Pro (2019)は最大6台のApple Pro Display XDRディスプレイを扱うことができると発表していたので、今後発売されるAMD Radeon Pro W5700Xでこれをサポートすると思われますが、
導入するにはMPX Moduleを追加したMac Pro (2019) 約200~300万円(?)と、6台のPro Display XDR 約320万円に加え、数千キロWクラスの電源が必要なので、スタジオ以外ではあまり見ることは出来ないと思われます。
最大ディスプレイ数
また、Mac Pro (Late 2013)では非公式ながら最大6枚の4Kディスプレイが利用可能でしたが(現在はMac mini 2018+eGPUでも可能)、Mac Pro (2019)ではRadeon Pro Vega II以上のMPX Module x2台でMPX ModuleのThunderbolt 3ポートと、Mac Proに搭載されているThunderbolt 3ポート 合計12個を利用して、4K(3840 x 2160)@60Hzディスプレイを12台接続できるそうなので、マルチディスプレイ環境が必要な方はチェックしてみてください。
- Mac Pro – Apple(日本)
- Use multiple displays with your Mac Pro (2019) – Apple Support
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