AppleはバギーなiOS 13リリース後にiOSのテスト工程を見直し、iOS 14の機能の一部を2021年リリース予定のiOS 15まで延期したそうです。詳細は以下から。
BloombergのMark Gurmanさんによると、Appleは2019年09月にリリースした「iOS 13」が多くのバグが残ったままリリースしてしまったことを踏まえ、ソフトウェアのテスト工程を見直し、iOS 14で追加する予定だったいくつかの機能を翌年(2021年)のiOS 15に見送ることも検討しているそうです。
Inside Apple’s iPhone Software Testing Shakeup After Buggy iOS 13 Debut — Apple is said to be shifting how it tests its software, starting with iOS 14, to avoid another buggy software cycle: https://t.co/ldaunD2GpC
— Mark Gurman (@markgurman) November 21, 2019
Apple has weighed delaying some iOS 14 features until 2021 — for an update called “Azul +1” or iOS 15 — to focus more on quality. Still, iOS 14 is expected to rival iOS 13 in its breadth of its new features. https://t.co/ldaunD2GpC
— Mark Gurman (@markgurman) November 21, 2019
Apple Inc. is overhauling how it tests software after a swarm of bugs marred the latest iPhone and iPad operating systems, according to people familiar with the shift.
Apple iOS 14: Features, Changes, Testing After iOS 13 Bugs – Bloomberg
新しいテスト工程
この発表はソフトウェアを担当するCraig Federighi SVPとOS開発部門のチーフStacey Lysikさんが、Appleのソフトウェア開発者とのキックオフミーティングで明らかにしたもので、新しいテスト工程のアプローチはOS開発チームが「Daily builds」で将来のOSアップデートで追加される現在開発中の機能や不具合がある機能をデフォルトで無効にするというもので、
The new approach calls for Apple’s development teams to ensure that test versions, known as “daily builds,” of future software updates disable unfinished or buggy features by default. Testers will then have the option to selectively enable those features, via a new internal process and settings menu dubbed Flags, allowing them to isolate the impact of each individual addition on the system.
Apple iOS 14: Features, Changes, Testing After iOS 13 Bugs – Bloomberg
テスターは設定メニューの「Flags」から開発中/不具合がある機能を有効にするかを選択できるようになり、テスターが行なっているテスト項目とシステムへ追加予定の不安定な機能の影響を分離してテストできるようになるそうです。
iOS 13からiOS 15まで
Markさんによると、Appleのエンジニア陣は2019年08月に翌月にリリース予定を控えた「iOS 13.0」がリリースできる品質基準に達していないことを認識し、その時点で行なっていたほぼ全ての作業を中止、「iOS 13.1」アップデートを「Actual Public Release」とするために作業に取り掛かったそうで、そのためにiOS 13.xはリリース後2ヶ月でiOS 7以降のiOSでは最多となる8回のアップデート(1回はHomePodsの文鎮化問題)を提供するに至ったそうです。
By August, realizing that the initial iOS 13.0 set to ship with new iPhones a few weeks later wouldn’t hit quality standards, Apple engineers decided to mostly abandon that work and focus on improving iOS 13.1, the first update. Apple privately considered iOS 13.1 the “actual public release” with a quality level matching iOS 12. The company expected only die-hard Apple fans to load iOS 13.0 onto their phones.
Apple iOS 14: Features, Changes, Testing After iOS 13 Bugs – Bloomberg
また、MarkさんはAppleは2018年のiOS 12からアップデートスケジュールを見直しており、新機能の追加を見送ってでもOSの品質と安定性を向上させるとミーティングで述べたそうですが、コードネームAuzlと命名された「iOS 14」でも同様に、一部の新機能を2021年にリリースを予定している「iOS 15 (Azul + 1)」へ延期することも検討しているそうなので、現在Apple社内では大きな動きがあるようです。
Apple is changing the way it rolls out software updates by delaying features that may be prone to bugs, @markgurman reports https://t.co/MI5zup7YQ6 #tictocnews pic.twitter.com/TXrRVEHGdh
— Bloomberg TicToc (@tictoc) February 12, 2018
おまけ
AppleはmacOS Catalina/iOS 13 Betaで不具合が続いていた「iCloud Driveフォルダ共有」機能など実装を2019年春まで延期しているので、クラウド側の機能も見直しを迫られていると思われます。
コメント
なんか聞いたことがあるような対応。iOS 15もしくはiOS 16で再びとかならんといいけど
High Sierraでやらかして、Mojaveでまあの後でCatalinaでまたやらかしたという
流石に懲りてその言う姿勢を貫くようにお願い。しっかりしてよ、もう
macOSは…macOSはバギーじゃないんですかぁぁぁぁぁぁ orz
かのジョブズが言ってた。「OSの開発は2つづらいまでならなんとか上手くやれる。3つは無理だ!」ソース元は、Macピープルのジョブズ追悼号だけれど、そんな昔の話じゃないと記憶している。やっぱりダメなんかな?
macOSに限って言えば(無理して)1年ごとにはジョブズが亡くなった後になんだよなあ。その前には2年とか不定期とかふつうに
iOSは最初から1年毎だったけど、iOSはデバイス自体の進化が激しくマーケット的にはまあしょうがないなとも言えるけど
なにも学習していない
本当にイラつくバグばっかり蓄積してく。
MacもSafariの検索バー応答しなくなるのもう2OSくらいそのままにされてる。
画面の左下に予測変換がへばりついて消えない日本語版特有のバグなんか10年近くそのままじゃないか?
展示品のMacBook Proその正直発生中だったから治したら後ろのiMacも同じ症状発生してて笑ったわ。
客がウィンドウ消せなくて試行錯誤した形跡が予測変換のめちゃくちゃな文字の羅列から見て取れた。
アップデートするとログイン画面の言語が英語になるのもたぶん日本語版の問題なんだろう、これも10年はそのままだと思う
何も引継ぎが行われずにOSを開発する人間が辞めてるような気がする
新しいテストのFlagsてのはMicrosoftのApp Configurationみたいなもんだと思うけど、あれでうまくいくとは思えないな〜
あと作業工程増えた分人月下がりそう
>コードネームAuzlと命名された「iOS 14」でも同様に、一部の新機能を2012年にリリースを予定している「iOS 15 (Azul + 1)」へ延期することも検討しているそうなので、
管理人さん、誤字がありますよ。2012年→2021年
ご指摘ありがとうございます。先程、該当の箇所のTypo修正したので、午後には修正されていると思います。
単なる偶然あるいはクレイグが泥被ってるだけかもしれんが、macOSもiOSも氏が責任者になってからダメになってる感。あんなバグバグの状態でリリースOKの判断が出てしまう体制を変えない限りは今後も問題は続くだろうねぇ…。
テストの行程の見直しはもちろんだけどデベロップする側もテストしやすいようにデバッグツールやチェックリストの制作などしているのかも疑問。
「とりあえず動いたからあとはテストチームに丸投げしてハイおしまい」
みたいないモラルの低い開発してないのか?
社内にテストチーム自体そもそもあるのかと言う気もしている。
Beta配布のフィードバック頼りなんじゃないかと。
もう、メジャーアップデートは2年おきでいい。
そうしないと新機種に対応できない理由ないし。
毎回クリーンインストールしてるからか、バグ多いなと思った事はないな。
macOS Catalina公開直後にこのサイトで取り上げられてたバグも上書きアップデートで使った場合特有のものばかりだったし。
これからはMac CatalystもあるからiPadOSが1年おきである以上、アップデート間隔開けるのは無理だろうね。
てか開発者としてはフレームワーク(個人的にはPencilKitとか)の更なる改良が非常に待ち遠しいので間隔開いたら困るw
Mac自体の売り上げも落ちるし何の得もないな。
新しいiPhoneのリリースは業界で遅れないようにするためと株価を上げるためっていうのでわからなくはないけど、バギーなiOSの新リリースはマジで謎だったからなあ
Auzl…