Appleは年1回のOSアップデート・スケジュールを見直し、macOS 10.14/iOS 12からの今後2年間をOSの不具合の修正と一部の新機能に集中するもよう。

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 Appleは現在行っている年1回のOSアップデート・スケジュールを見直し、macOS 10.14/iOS 12からの今後2年間をOSの不具合の修正と一部の新機能に集中するようです。詳細は以下から。


 Appleは現在、毎年夏に世界開発者会議(WWDC)を開催し、次期OSの新機能などを開発者やユーザーに発表、Beta期間を経て秋頃に正式にリリースしていますが、BloombergのMark Gurmanさんによると、Appleはエンジニアの負担となっているこの年間スケジュールを見直し、今後2年間をiPhoneとiPad OSのアップデートにあてるようです。

Apple’s annual software upgrade this fall will offer users plenty of new features.[…]Instead of keeping engineers on a relentless annual schedule and cramming features into a single update, Apple will start focusing on the next two years of updates for its iPhone and iPad operating system, according to people familiar with the change. The company will continue to update its software annually, but internally engineers will have more discretion to push back features that aren’t as polished to the following year.

How Apple Plans to Root Out Bugs, Revamp iPhone Software – Bloomberg

 Gurmanさんが得た情報によると、Appleのソフトウェア・エンジニアリングを担当するSVP Craig Federighiさんは先月(2018年01月)のミーティングで次期アップデートではOSのパフォーマンスと信頼性を向上させるため、2018年後半にもリリースをしているiOS 12で計画していたホームスクリーンやCarPlayのUI、メールや写真の撮影や編集・共有などコア・アプリのプロジェクトを凍結し、

Software chief Craig Federighi laid out the new strategy to his army of engineers last month, according to a person familiar with the discussion. His team will have more time to work on new features and focus on under-the-hood refinements without being tied to a list of new features annually simply so the company can tout a massive year-over-year leap, people familiar with the situation say.

How Apple Plans to Root Out Bugs, Revamp iPhone Software – Bloomberg

現在はiOS 12から2019年にリリースを予定しているiOS 13までOSの内部(Under-the-hood)の改善にフォーカスしているようで、その結果、夏(WWDC)で発表される新機能は確実に開発者が利用できるようになるだろうという情報を得たそうで、以前はなかったようなバグ[1, 2, 3, 4, 5]が見つかって以来、Appleもアップデート・スケジュールが適切ではないと考えていたようです。

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iOS 12

 Appleのアップデート・スケジュールの見直しが「iOS 12を2年間アップデートし続ける」といわけではなく、Gurmanさんによると凍結されたプロジェクト以外にiOS 12(社内コードネーム”Peace”)に搭載される新機能として、iOS 11.3プレビューでも紹介されている「新しいアニ文字を使ったFaceTime」やmacOS/iOSアプリを1つのアプリとして開発出来るコードネームMarzipan」プロジェクトがあり、

The first test of the new development strategy will come in the fall, when Apple debuts the next iPhone and iPad software upgrade. Internally code-named “Peace,” it will likely be called iOS 12.

How Apple Plans to Root Out Bugs, Revamp iPhone Software – Bloomberg

その他、iOS 10.3でv1.5へのアップデートを予定しているARKitがv2.0へ、iPhoneの着信などを制御できるおやすみモード(Do Not Disturb)がアップデートされ、音声アシスタント「Siri」がより深いレベルで利用可能になり、新しい株価アプリもiOS 12に搭載されるようです。

ARKit v1.5は壁やドアのような垂直面を認識しポスターや看板、図版をARへ変えることが可能に。

 また、2年後に発表されるiOS 13はiPad機能のアップデートにフォーカスされ、Macで数年前に搭載されたSafariやAppKitアプリの様なアプリ内タブ機能や同じアプリを2つ並べて利用できる機能が導入されるようなので、iPad OSのアップデートを望んでいる方は2019年まで待たなければならないようです。

Possibly overlooked macOS 10.13 change

Consumers will have to wait until 2019 for significant iPad-focused software upgrades. Among them: A feature that will make it possible to run several windows in one app and click between them just like tabs in a web browser (the Mac got this feature a couple of years ago) and a related enhancement that lets two screens from the same app run side-by-side.

How Apple Plans to Root Out Bugs, Revamp iPhone Software – Bloomberg

macOS 10.14

 macOS 10.14(社内コードネーム”Liberty”)では「Marzipan」プロジェクトにより、サードパーティは1つのアプリでiPhone, iPad, Macで利用可能なアプリを開発できるようになり、

「Marzipan」プロジェクト

The change that will cause the biggest stir: making it possible for a single third-party app to work on iPhones, iPads and Mac computers. The upgrade will be folded into the upcoming macOS 10.14 (known internally as “Liberty”) and could involve bringing to the Mac some of Apple’s own iPhone apps, including Home, which controls smart appliances.

How Apple Plans to Root Out Bugs, Revamp iPhone Software – Bloomberg

Appleはこのプロジェクトを利用し、自社のiPhoneアプリをMacでも利用できるよう移植する計画のようで、リストの中にはスマート家電をコントロールできるホームアプリやPodcastアプリ(iTunesとは別?)などが含まれているそうです。

おまけ

 Daring FireballのJohn Gruberさんは今回の噂はここ数年の間で最高のもので、AppleがWWDC 2017でmacOS 10.13/iOS 11(2017年09月リリース)の新機能として発表した「Messages in iCloud」が先送りされ、iOS 11.3 beta(2018年02月)で戻ってきたことを考えると、Apple OSのアップデート・スケジュールは6ヶ月近く遅れている(1年以内で収まっていない)ようだとコメントしています。

Take iMessage in the Cloud — it was supposed to ship with iOS 11 (and I think MacOS 10.13) in the fall, but still hasn’t shipped. It’s in the iOS 11.3 beta, but even if 11.3 ships this month, it’ll be nearly 6 months late. It sounds to me like Apple is just being realistic, acknowledging that some projects can’t be finished in a year.

Mark Gurman on Apple’s OS Development Strategy – Daring Fireball

コメント

  1. 匿名 より:

    ようやく気付いたか…
    ってかそこは2年に一回のメジャーアップデートに変更しないと意味がないでしょ…

  2. 匿名 より:

    他にはない革新的な機能の搭載が遅くなるとなると魅力半減ですね

  3. 匿名 より:

    新機能の搭載が遅れることは残念だから一概に良いとは言えないけど、
    ユーザーにとってもアップルにとっても良い選択だね
    確かにリリーススケジュールに間に合わない機能も増えてたし

  4. 匿名 より:

    もうちょい早く気づいて欲しかったが、ここは素直にGJ。

  5. 匿名 より:

    それでいい。新機能より安定性が大事

  6. 匿名 より:

    他にはない革新的な機能なんかより安定をユーザーは望んでいるからね

  7. 匿名 より:

    このアホみたいなメジャーアップデートの頻度のせいでアップル社員だけでなくソフトを開発している企業とそれらのユーザーも苦しむだけで誰も得しない

  8. 匿名 より:

    新しもの好きにはつまらない響きだろうけど仕事で使っていたり小刻みなアップデートがガンになる人からしたら良い事だね

  9. 匿名 より:

    素直に喜べないし、信用も出来ない。
    それなら、新しくしないで、High Sierraを直せばいいじゃん。
    酷すぎて、仕切り直しが必要なのかな?

  10. 匿名 より:

    さらに踏み込んで、余計な機能を廃止して身軽にしてほしいところ

  11. 匿名 より:

    どうせまた忘れたように年1テコ入れに戻る
    自社イメージが傷つくのにポンコツアップデートしてるのは自傷行為みたいなもんだ。2、3年に一回とかサイクルをアナウンスしない限りまた繰り返す。

  12. 匿名 より:

    メジャーアップデートのたびに、動いていた機能が動かなくなるんだもん。
    アップデートのたびにトラブルシューティングやってられねえよ。

  13. 匿名 より:

    もう10.14は大部分作っちゃったから、流石に遅らせるのは運営上厳しいんじゃないかな?この分だと、High Sierra移行前に10.14にする可能性あるな……
    まあ最近のアップル製品、ワクワクするのがハード面でのアップデートだけになっちゃったからこれは吉かな。つか、マジでMacBook Proのスペックをもっと上げてくれ……

  14. 匿名 より:

    もううっかりアップデートできないようにいっそ有料に戻したらいいかもな
    客も金かかるとなるとまたシビアになってくるだろうし余程の出来じゃないと使ってもらえない。

  15. 匿名 より:

    安定性の上に新機能諸共全てが成り立っているわけだから、安定性をほぼ無視したこの方針には納得できない

  16. 匿名 より:

    それでも32ビットは廃止するのかな?

  17. 匿名 より:

    2年に1回でもどうかな…
    別にWindowsみたいにSPとか**updateとかでもいい気がするが
    実際SnowLeopardなんて正にそれで完成度最高だったわけだし

  18. 匿名 より:

    毎度毎度アプリの互換性問題が出る程大きな変更してればそりゃこうなるわな

  19. 匿名 より:

    これて10.14で32bit廃止したらいよいよ大問題になりかねないんじゃ?
    「最後の対応版だから取っておこう」と思ってた10.13がこの有様じゃねえ