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Mac用パッケージマネージャー「Homebrew v1.9」がリリース。32-bit CPUが非サポートとなり、今後LinuxとWindows 10にも対応へ。

Linuxbrew Developer
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 Mac用パッケージマネージャー「Homebrew v1.9」がリリースされています。詳細は以下から。

Linuxbrew

 Mac用パッケージマネージャー「Homebrew」を管理しているGitHubのエンジニアMike McQuaidさんは現地時間2019年01月09日、Homebrewをv1.9へアップデートし、今後のアップデートでLinuxとWindowsプラットフォームにも対応していくと発表しています。

Homebrew v1.9

Today I’d like to announce Homebrew 1.9.0. The most significant changes since 1.8.0 are Linux support, (optional) automatic brew cleanup and providing bottles (binary packages) to more Homebrew users.

Homebrew v1.9.0 — Homebrew

サポートの拡大

 Homebrew v1.9ではLinuxとWindows 10がBetaサポートされていますが、Linux版はカナダ・ブリティッシュコロンビア大学のPhDであるShaun Jackmanさんが2016年からHomebrewをポートしてメンテナンスを続けているLinuxbrewが追加サポートされ、Windows版はWindows Subsystem for Linuxを利用してLinuxbrewを利用するという形になっているそうで、

Linuxbrew

Homebrew 1.9.0 has beta support for Linux and Windows 10 (with the Windows Subsystem for Linux). Homebrew on Linux (known as Linuxbrew) does not require root access.

Homebrew v1.9.0 — Homebrew

インストールにはcurl, file, gitをapt-getやyumでインストールしLinuxbrewのインストールシェルをダウンロード&実行するか、Homebrewをgit cloneして環境変数を設定するだけで、Hombrewで公開されているパッケージをインストールできるようになります。

インストール

  • Debian or Ubuntu
  • sudo apt-get install build-essential curl file git
    sh -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Linuxbrew/install/master/install.sh)"
  • Fedora, CentOS, or Red Hat
  • sudo yum groupinstall 'Development Tools' && sudo yum install curl file git
    sh -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Linuxbrew/install/master/install.sh)"
  • Git
  • git clone https://github.com/Homebrew/brew ~/.linuxbrew/Homebrew
    mkdir ~/.linuxbrew/bin
    ln -s ../Homebrew/bin/brew ~/.linuxbrew/bin
    eval $(~/.linuxbrew/bin/brew shellenv)
LinuxとWindows 10の正式サポートは次期メジャーアップデートとなるHomebrew 2.0.0を予定。

その他

 また、Homeberw v1.9では32-bit Intel CPUのサポートが終了し、“HOMEBREW_INSTALL_CLEANUP”値が設定されている場合は”brew reinstall/install/upgrade”時に定期的に”brew cleanup”を実行するように仕様が変更され、”brew cleanup”を行わず知らないうちにキャッシュで数GBのディスク容量が消費されているという問題にも対策が行われたほか、

brew cleanup is run periodically if the HOMEBREW_INSTALL_CLEANUP environment variable is set. The HOMEBREW_INSTALL_CLEANUP environment variable will also trigger individual formula cleanup on reinstall, install or upgrade.

Homebrew v1.9.0 — Homebrew

次期Homebrew 2.0.0ではOS X 10.8 Mountain Lionのサポートが終了するため、ユーザーの方はTigerbrewへの移行が必要となり、2019年02月に開催されるカンファレンスFOSDEM 2019ではHomebrewメンテナーのミーティングが行われ、ここで2009年から同プロジェクトに貢献し、Homebrewのリードメンテナを続けてきたMike McQuaidさんの引退と今後が話し合われるようです。

追記

 「apt-getやyumのあるLinuxではbrewの優位性がわからない」というコメントをいただきHacker Newsでも同様の意見が出ていますが、LinuxとWSLでbrewパッケージがサポートされればパッケージ開発者の方は1つのFormulaを作るだけで、macOS/Linux/Windows 10(WSL)へ配布しメンテナンスも集約できるので、それなりの需要はあると思われます。

コメント

  1. 匿名 より:

    linuxbrewの利点の一つは管理者権限がいらないことですね
    意外とこの条件を満たすパッケージマネージャないんですよ

  2. 匿名 より:

    UbuntuでWineのビルドを試したけどコケた・・・
    まだ調整は必要なのかな。

  3. 匿名 より:

    管理者権限は全く不要でもない。インストールの初めにパスワードを聞いてくる。だけど$HOME内部で完結するようにインストールすれば不要。

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