Mac miniおよびMacBook Air (2018)のヘッドフォンジャックは光デジタルには非対応なものの、T2搭載のMacは内蔵スピーカーとヘッドホン出力が独立し別々の出力をすることが可能。

Mac mini (2014)とMac mini (2018)のバックパネル Mac mini
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 Mac miniおよびMacBook Air (2018)の3.5mmヘッドフォンジャックは光デジタルには非対応になったものの、内蔵スピーカーとヘッドホン出力が独立し別々のオーディオソースを出力することが可能になっているそうです。詳細は以下から。


 Appleは現地時間2018年11月07日、Intelの第8世代(Coffee Lake)プロセッサを搭載したMac mini (2018)およびAmber Lake-Yプロセッサを搭載したMacBook Air (Retina, 13inch, 2018)を発売しました、両MacともiPad Pro (第3世代)とは違い、これまで通り3.5mmヘッドホンジャックを残していますが、

Mac mini (2014)とMac mini (2018)のバックパネル

Audio HijackLoopbackなどMac用オーディオソフトウェアを開発している米Rogue Amoeba Software, Inc.によると、これらのMacのオーディオコントローラー(Apple T2)は内蔵スピーカーと3.5mmヘッドホンジャックのオーディオ出力が独立しているそうです。

Apple T2デバイスのオーディオ

新旧のオーディオ出力

 Rogue AmoebaのCEOでプロダクトマネージャーのPaul Kafasisさんによると、古いMacでは3.5mmヘッドホンジャックと内蔵スピーカーは別々のオーディオ出力デバイスなものの、オーディオソースは1つのオーディオソースしか扱えず、3.5mmヘッドホンジャックにヘッドセットなどが接続されると、内蔵スピーカーは遮断されていましたが、

Mac mini (Late 2014)とMac mini (2018)のオーディオソース

On older Macs, the headphone jack and the internal speakers are essentially separate ports on a single output device, and only one of these ports is allowed to be active at a time.[…]With these new Macs, there are actually two distinct output devices. The headphone jack and the internal speakers are separate devices, completely independent from one another.

Apple’s Newest Macs Include Better Built-In Audio Devices – Rogue Amoeba

新しいMac mini (2018)やMacBook Air (Retina, 13inch, 2018)では3.5mmヘッドホンジャックと内蔵スピーカーが完全に別々のオーディオデバイスとなっており、Audio Hijackなどを利用すれば、iTunesで再生している曲をヘッドホンへ、Spotifyで再生している曲をMacの内部スピーカーで出すことが可能となっています。

Audio Hijack

3.5mmヘッドホンジャック

 また、Mac mini (2018)ではこれまであったオーディオ入力ポートが廃止されてしまいましたが、3.5mmヘッドホンジャックはこれまで通り4極(TRRS)ジャックに対応しているため、マイクを内蔵したヘッドセットやEarPodsなどを利用すれば音楽を取り込んだり、オーディオ通話を行うことができます。

Mac mini (2018)の3.5mmヘッドホンジャック

3.5 mm のヘッドフォンジャック:ステレオヘッドフォンを接続して高品質のサウンドでムービーを視聴したり、ヘッドセットを接続してゲームをプレイしたりできます。このポートを使って、オーディオ機器を接続してサウンドや音楽を録音したり、EarPods を接続してオーディオ通話やビデオ通話に使用したりすることもできます。

ユーザーマニュアルより

光デジタル(S/PDIF)

 旧Mac miniの3.5mmヘッドホンジャックは光デジタル(S/PDIF)に対応し、ミニ光デジタルオーディオ (S/PDIF) to (角型ー丸型)ケーブルやアダプターなどを利用することでサンプルレート176.4kHzと192kHzのデジタルオーディオを出力することが可能でしたが、この仕様はMacBook Pro (Late 2016)と同様に廃止されています。

ミニ 光デジタルオーディオ (S/PDIF) ケーブル (角型ー丸型)

Apple T2

 また、Paulさんがチェックしたところ、内蔵スピーカーと3.5mmヘッドホンジャックが別々のオーディオソースを扱えるという仕様はiMac Pro (2017)やMacBook Pro (2018)などサウンドコントローラーが「Apple T2」に統合されたMacで同様に利用できるそうなので、

In the course of researching this, I asked friends and colleagues to test several other recent Macs. It appears that distinct output devices are also present in both the MacBooks Pro Apple released in July of this year and the iMacs Pro which started shipping at the end of 2017. It looks like this is a function of the new T2 chip Apple is using in their latest Macs.

Apple’s Newest Macs Include Better Built-In Audio Devices – Rogue Amoeba

アプリがオーディオソースの選択機能を備えていれば(Voxなど)、Macの内蔵スピーカーとヘッドセットで別々のオーディオ出力を行うことが可能なので、T2チップを搭載したMacをお持ちの方は試してみてください。

Vox for Mac

Apple T2搭載のMacは(mini以外)”Hey Siri“に対応しているため内蔵スピーカーが別になった可能性もありますが、内部スピーカーとヘッドホンの自動切り替え機能はこれまでと同じなので、Macにヘッドホンが接続されれば自動的にオーディオソースもそちらに移行します。

コメント

  1. 匿名 より:

    排気口がでかいのだけは手放しで評価する

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