AppleがMacBook Pro (14/16インチ, 2023)やMac mini (2023)でサポートされたWi-Fi 6EモードをOFFにする方法を公開しています。詳細は以下から。
Appleが現地時間2023年01月24日より販売を開始したApple M2 Pro/M2 Maxチップ搭載の「Mac mini (2023)」と「MacBook Pro (14/16インチ, 2023)」は、Macとしては初めてWi-Fi 6Eをサポートしていますが、
AppleはこのMacBook Pro (14/16インチ, 2023)とMac mini (2023)でWi-Fi 6Eのワイヤレスパフォーマンスを最大限に引き出す方法と、Wi-Fi 6EモードをOFFにする方法を公開しています。
Wi-Fi 6E uses the 6GHz wireless band to enable faster and more reliable wireless connections on supported devices. Here’s how to get the best wireless performance when using Wi-Fi 6E with an Apple device.
Use Wi-Fi 6E networks with Apple devices – Apple Support
新しいWi-Fi 6Eモード
Appleのサポートドキュメントによると、新しいMacBook ProとMac mini (2023)は6GHz帯を利用したWi-Fi 6E(802.11ax)をサポートし、AppleはそのWi-Fi 6Eのワイヤレスパフォーマンスを最大限に引き出すため、可能ならば2.4GHz帯,5GHz帯, 6GHz帯のネットワーク名(SSID)に1つのネットワーク名を使うことを推奨(いわゆるバンドステアリング)しているものの、
その設定のルーターに接続した際に問題が発生する場合は、以下の方法でWi-Fi 6EモードをOFFにして6GHz帯を使わないように設定できると説明しているので、Wi-Fi 6E環境で問題のある方はチェックしてみてください。
Wi-Fi 6E モードをOFFにする方法
- Appleメニューから[システム設定]を選択し、Wi-Fiをクリック。
- 接続中のWi-Fi 6E対応ネットワーク名の横にある[詳細]ボタンをクリック。
- ポップアップメニューのWi-Fi 6Eモード*の横にあるスイッチをOFFに。
- Use Wi-Fi 6E networks with Apple devices – Apple Support
コメント
バンドステアリングの話は接続先SSID(及び規格と周波数帯)をきちんと管理しておけば問題ないのでさておいてですが。
この情報で重要&疑問なのは、
Appleの「Wi-Fi 6」機種は、
11ax/5GHz-80MHz-2ストリーム対応だから、600Mbps×2で1200Mbpsなのはわかるし、
Appleの「Wi-Fi 6E」機種は、
11ax/6GHz-160MHz-2ストリーム対応だから、1200Mbps×2で2400Mbpsなのもわかる。
けれど11ax規格(Wi-Fi 6)には5GHz-160MHz(1200Mbps)も存在するわけで、Appleの「Wi-Fi 6E」機種はこの5GHz-160MHzもサポートしていないのだろうか?
つまり「Wi-Fi 6E」機種で160MHz(1200Mbps)をサポートするのは6GHzのみで、5GHzは80MHz(600Mbps)しかサポートしないのかな?
常識的には、5GHz-160MHzも込みで対応してると思われるのだけど・・・
というのもWi-Fiルーター側が「Wi-Fi 6」5GHz-160MHz(1200MHz)をサポートした製品だった場合に、Mac側が「160MHzは6GHz時に限る」という話ならば、Wi-Fiルーター側の性能は無駄になってしまう。
3/MIMOから2/MIMOに減ったのは一時的かと思ったけど戻さないんだねー
Mac mini 2023 M2 Pro(c12/g19)を実機購入したのでご報告です。
この機種のWi-Fi 6E(2400Mbps=1200Mbps×2ストリーム)は、Wi-Fi 6(5GHz/160MHz)をサポートしているようです。
以下、システム情報.app>ネットワーク>Wi-Fi 情報から
現在のネットワークの情報:
xxxxxxxx:
PHYモード: 802.11ax
チャンネル: 128 (5GHz, 160MHz)
国別コード: JP
ネットワークのタイプ: インフラストラクチャ
セキュリティ: WPA2/WPA3パーソナル
シグナル/ノイズ: -44 dBm / -63 dBm
転送レート: 2401
MCSインデックス: 11
当方、NURO光(下り2Gbps/上り1Gbps契約)でZTE-F660Pという11ax:5Ghz/160MHz×4ストリームのWi-Fi 6準拠のONUを使用していますが、有線LANはギガビットEthernet(実測:下り925Mbps/上り800Mbps)という環境です。
実測では、トータルの安定速度では有線LANの方がとは思いますが、ギガ超えの通信速度になるときもあり、ほぼ満足です(計測アプリがインターネット上のサーバからの計測で、LAN内でシビアにチェックするタイプでは無いので)。
プロバイダ配布のONUは無闇に交換は不可能ですし、Wi-Fi 6Eのワイヤレスルータを追加購入しても、ONUから有線で接続する以上ギガビットEthernetの壁は越えられませんので、このような実制限があるWi-Fi 6環境の方には朗報かと。
余談ですが、Mac mini 2023 M2 ProのWi-Fiは、後部コネクタ周りのケーブル密集度でWi-Fi性能が大きくブレます。
特にUSB4コネクタ付近の密集度が影響するようで、さらに僕の場合は、ケーブルコネクタ端にノイズ対策でフェライトコアを嵌めていたため、11axのみならず11ac/nですら接続が危うくなる場合がありました。
USB4はUSB-CなのでUSB-C/Aアダプタなどを使用する場合もあると思いますが、それらを含めて内蔵Wi-Fiには注意が必要なようです。
Wi-Fi6の5GHz/160HzのルーターにWi-Fi6EのMac mini 2023を接続している者です。
プレインストールのmacOS 13.2の時点では、ピーク速度は出るものの安定性で有線LANの方が上と書きましたが、macOS 13.2.1へのアップデートで、安定してWi-Fi6での高速接続が出来るようになりました。接続にセンシティブな面も解消された感じです。
重複になりますが、NURO光(下り2Gbps/上り1Gbps契約)でZTE-F660P(11ax:5GHz/160MHz×4ストリーム:Wi-Fi 6準拠ONU)を使用しており、このONUの有線LANのportはギガビットEthernet(実測:下り925Mbps/上り800Mbps)という環境です。
これに対しWi-Fi6(5GHz/160Hz)×2ストリーム接続で、実測:下り1800Mbps/上り800Mbps程度で安定接続が可能になりました。この速度はピーク含めた最終値と言うよりも、継続して(ほぼ)この数値が出ています。