Googleが2016年6月1日より前にSymantecによって発行された証明書の段階的な信頼破棄の開始やパスワードのエクスポート機能をサポートした「Google Chrome 66」をリリースしています。詳細は以下から。
Googleは現地時間2018年04月17日、デスクトップ版Stable Channelをアップデートし、パスワードのエクスポート機能や”CSS Typed Model Object“、非同期のクリップボードAPIおよびCVEベースで34件の脆弱性を修正した「Google Chrome v66.0.3359.117(以下、Chrome v66)」の安定版をWindows/Mac/Linux/Android/iOSプラットフォーム向けにリリースしたと発表しています。
The Chrome team is delighted to announce the promotion of Chrome 66 to the stable channel for Windows, Mac and Linux. This will roll out over the coming days/weeks.
Chrome 66.0.3359.117 contains a number of fixes and improvements — a list of changes is available in the log. Watch out for upcoming Chrome and Chromium blog posts about new features and big efforts delivered in 66.Stable Channel Update for Desktop – Chrome Releases
パスワードのエクスポート
Chrome v66では新たにChromeブラウザに保存されているパスワードをエクスポートし、他のアプリで利用できるようになっており、Mac/iOS版のChromeで確認したところファイル形式はCVSで、エクスポート時にはパスワードやTouch IDでの認証が求められるようになっていました。
chrome://settings/passwords
Chrome をご利用いただきありがとうございます。このリリースでは、Chrome で保存されたパスワードをエクスポートして別のアプリでご利用いただけるようになりました。また、安定性とパフォーマンスも向上しています。
Chrome – Google のウェブブラウザ – iTunes
また、今回リリースされたChrome v66ではGoogleが以前からアナウンスしていた通り、2016年06月01日以前に発行されたSymantecのサーバ証明書に対しての信頼の段階的は破棄が開始しされ、2018年10月23日前後の週にリリース予定のChrome v70では完全に破棄される予定のため、Googleはサイト管理者に対応を求めています。
Chrome 66
2016 年 6 月 1 日より前に発行された Symantec の SSL/TLS 証明書を使っているサイトは、Chrome 66 で動作を停止します。これにより、すでにユーザーに影響が出ている可能性があります。Google Developers Japan: Symantec の PKI の無効化について: 要対応確認 – Google
- New in Chrome 66 – Google Developers
- Stable Channel Update for Desktop – Chrome Releases
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パスワードを窃取するための機能か