Apple、ProRes RAWのサポートや最低システム条件をmacOS 10.13.2以降とした「Final Cut Pro 10.4.1」などをリリース。

シェアする

スポンサーリンク

 AppleがProRes RAWのサポートや最低システム条件をmacOS 10.13.2以降とした「Final Cut Pro 10.4.1」などをリリースしています。詳細は以下から。

Final Cut Pro Xのアイコン

 Appleは現地時間2018年04月09日、既に発表していた通りProRes RAWをサポートし、高度なクローズドキャプションツールを搭載した「Final Cut Pro 10.4.1(以下、FCP)」および「Motion 5.4.1」、「Compressor 4.4.1」を新たにリリースしています。

Final Cut Pro v10.4.1のシステム要件

Appleは、250万人以上のにユーザに使われている同社の最も人気の高いプロフェッショナルビデオ編集ソフトウェア、Final Cut Pro Xの新しいアップデートを発表します。Final Cut Pro 10.4.1はAppleの革新的なフォーマット、ProRes RAWを初めて採用します。ProRes RAWは、RAWビデオの視覚的、またワークフロー上の優位性に、ProResのパフォーマンスを組み合わせたものです。今回のアップデートではまた、ビデオ編集者がアプリケーションの中からキャプションを簡単に表示、編集、配信できる高度なクローズドキャプションツールも加わっています。Appleはまた、Final Cut Proと連携するアプリケーションのMotionとCompressorにも補完的な新機能を加えます。

Final Cut Pro Xがアップデート、ProRes RAWと高度なクローズドキャプションが可能に – Apple (日本)

 リリースノートは以下の通りで、今回のアップデートでは昨年12月のFCP v10.4アップデートと同じように最低システム条件が引き上げられ、macOS 10.12.x Sierraではなく、macOS 10.13.2 High Sierra以降の環境が必要となっています。

Final Cut Pro v10.4.1のシステム条件

FCPのバージョン v10.3.4 v10.4 v10.4.1
リリース日 2017年05月26日 2017年12月14日 2018年04月09日
最低システム条件 OS X 10.11.4以降 macOS 10.12.4以降 macOS 10.13.2以降
メモリ 4GBのRAM
(4K編集、3Dタイトル、360°ビデオ編集用には8GBを推奨)
GPU OpenCLに対応するグラフィックカード
またはIntel HD Graphics 3000以降
VRAM 256MBのVRAM
(4K編集、3Dタイトル、360°ビデオ編集用には1GBを推奨)
ディスク容量 4.15GB 4GB 3.8GB
スポンサーリンク

追記

 Appleは同時に複数の不具合を修正した無料の動画編集アプリiMovie v10.1.9もリリースしています。

現在のバージョンはOS X 10.13.2以降が必要となりますが、互換性のある旧バージョンをダウンロードできます。

おまけ

 High Sierraでは「Final Cut Studio」や「Logic Studio」などの旧プロアプリが起動できない状態になっています。

リリースノート

Final Cut Pro

クローズドキャプション

  • Final Cut Proプロジェクトにキャプションファイルを読み込み、接続され同期されたキャプションをタイムラインで自動的に作成
  • キャプションをビューアに直接表示
  • インスペクタを使ってテキスト、カラー、画面上の位置、タイミングを調整
  • 複数の言語とフォーマットのキャプションを同じタイムラインで作成
  • タイムラインインデックスに追加された“キャプション”タブで、テキストを検索、キャプションを選択、キャプションのバージョンをすばやく切り替え
  • タイムラインでオーディオクリップやビデオクリップにキャプションを接続
  • ビデオに埋め込まれたキャプションを抽出し、Final Cut Proで直接編集
  • ワンステップでプロジェクトをCompressorに送り、オーディオファイル、ビデオファイル、キャプション、字幕を含むiTunes Store対応のパッケージを簡単に作成
  • 検証インジケータで、キャプションのオーバーラップ、不適切な文字、無効なフォーマットなどの一般的なエラーについて即座に警告
  • 書き出すビデオファイルにキャプションを埋め込むか、別個のキャプション・サイドカー・ファイルを作成
  • キャプション付きのビデオをYouTubeとVimeoに直接共有
  • CEA-608とiTTのクローズド・キャプション・フォーマットをサポート

ProRes RAW

  • ProRes RAWファイルのサポートにより、 カメラセンサーからのRAWイメージデータをそのまま使って読み込み、編集、グレーディング
  • RAWイメージデータにより、ハイライトとシャドウの調整時に最高の柔軟性を実現。HDRワークフローに最適
  • ラップトップとデスクトップのMacコンピュータでスムーズな再生とリアルタイムでの編集が可能
  • 高効率のエンコーディングでProRes RAWファイルのサイズを縮小し、カメラのカードやストレージデバイスに保存できる素材を増量
  • ProRes RAWフォーマットは元のイメージデータがより多く保持されるため、アーカイブ用に最適
  • ATOMOSレコーダーとDJI Inspire 2ドローンで作成されたProRes RAWファイルまたはProRes RAW HQファイルにネイティブで対応

書き出し機能の強化

  • 共有パネルに追加された“ロール”タブで、タイトルロール、ビデオロール、オーディオロールを1つの統合インターフェイスに表示
  • 書き出すビデオファイルに含めるロールをすばやく表示、選択
  • タイムラインのロール設定と有効/無効の状態を共有パネルに反映
  • ビデオファイルにクローズドキャプションを埋め込むか、CEA-608またはiTTフォーマットの別個のキャプション・サイドカー・ファイルを作成

バージョン10.4で導入された機能
360 VR編集

  • 360°エクイレクタングラービデオを読み込んで、さまざまなフォーマットとフレームサイズで編集
  • 接続したVRヘッドセットに360°ビデオを出力*

高度なカラーグレーディング

  • ヒュー、サチュレーション、ブライトネスを調整できる統合スライダで従来のホイールを改良した、強力な新しいカラーホイール
  • カラーとコントラストを変更する複数のコントロールポイントを使って、極めて精密な調整を行えるカラーカーブ
  • イメージの他の部分は変更せず、特定のヒューまたはブライトネスレベルを選択して調整を行えるヒュー/サチュレーションカーブ

ハイダイナミックレンジ

  • HDR(ハイダイナミックレンジ)ビデオをRec. 2020 HLGまたはRec. 2020 PQ for HDR10で読み込み、グレーディング、配信

追加機能

  • iMovie for iOSプロジェクトを直接Final Cut Proに送信し、高度な編集、オーディオ操作、仕上げ作業を実施
  • Apple製デバイスからHEVC(High Efficiency Video Coding、別名H.265)ビデオクリップとHEIF(High Efficiency Image Format)写真を読み込み、再生、編集**
  • Compressorに送信し、ビデオプロジェクトをHEVCフォーマットで書き出し
  • * 互換性のあるVRヘッドセット、macOS High Sierra、およびSteamVRが必要です
  • ** HEVCおよびHEIFのサポートにはmacOS High Sierraが必要です

Motion

ProRes RAW

  • ProRes RAWファイルのサポートにより、 カメラセンサーからのRAWイメージデータをそのまま使ってモーショングラフィックスをデザイン
  • ラップトップとデスクトップのMacコンピュータでスムーズな再生とリアルタイムでのグラフィックス作成が可能
  • ATOMOSレコーダーとDJI Inspire 2ドローンで作成されたProRes RAWファイルまたはProRes RAW HQファイルにネイティブで対応

バージョン5.4で導入された機能
360 VRモーショングラフィック

  • 360°ビデオを読み込んで、360°のタイトル、ジェネレータ、エフェクトをデザイン
  • 接続したVRヘッドセットに360°ビデオを出力*
  • ブラー、グローなどの360°エフェクトを適用
  • 360°モーショングラフィックを保存して、Final Cut Proのエフェクトブラウザから直接アクセス
  • 360°ビデオをYouTube、Facebook、Vimeoで直接共有
  • 方向変更フィルタを適用して、360°ビデオの方向を簡単に変更
  • 360°プロジェクト内で3Dシーンを作成して、超リアルな360°環境を構築
  • 360°ルックアラウンド表示でVRヘッドセットを使わずに360°シーンをプレビュー
  • 360°ビデオを非360°プロジェクトに読み込んで、パン、チルト、ズームをアニメート
  • グラフィック、静止画、ビデオを360°プロジェクトに読み込んで、360°シーンにぴったり合うように位置とサイズを調整

追加機能

  • Motionプロジェクト、Final Cut Proジェネレータ、Final Cut Proタイトル、Final Cut Proエフェクト、Final Cut Proトランジション間でいつでも簡単に変換
  • 新しいオーバーシュートビヘイビアで、キーフレームを使わずに、リアルなスプリングアニメーションを作成
  • 新しい外観フィルタで写真からインスピレーションを得たさまざまな外観を選択
  • メタルを使ってオプティカルフロー解析を高速化、高品質化
  • Apple製デバイスからHEVC(High Efficiency Video Coding、別名H.265)ビデオクリップとHEIF(High Efficiency Image Format)写真を読み込み、再生、編集**
  • モーション・グラフィック・プロジェクトをCompressorに送信してHEVCフォーマットで書き出します

  • * 互換性のあるVRヘッドセット、macOS High Sierra、およびSteamVRが必要です
  • ** HEVCおよびHEIFのサポートにはmacOS High Sierraが必要です

Compressor

クローズドキャプション

  • クローズドキャプションを表示、調整、および配信
  • バッチまたはiTunes Storeパッケージにキャプションファイルを読み込み
  • インスペクタを使ってテキスト、カラー、画面上の位置、タイミングを調整
  • インスペクタでテキストを検索し、1つまたは複数のキャプションを選択
  • iTunes Storeパッケージで複数の言語とフォーマットをサポート
  • 検証インジケータで、キャプションのオーバーラップ、不適切な文字、無効なフォーマットなどの一般的なエラーについて即座に警告
  • 書き出すビデオファイルにキャプションを埋め込むか、別個のキャプション・サイドカー・ファイルを作成
  • キャプション付きのビデオをYouTubeとVimeoに直接共有
  • CEA-608とiTTのクローズド・キャプション・フォーマットをサポート

オーディオ説明

  • 任意のiTunes Storeパッケージにオーディオ説明ファイルを追加

バージョン4.4で導入された機能
360 VR配信

  • さまざまなフォーマットとフレームサイズで360°ビデオをエンコーディング
  • 360°ビデオをYouTube、Facebook、Vimeoで直接共有
  • 業界標準の全方位メタデータを埋め込んだ360°ビデオファイルを書き出し
  • モノスコピックおよびステレオスコピックフォーマットに対応

ハイダイナミックレンジ

  • 色空間変換コントロールとHDRメタデータを使ってHDR(ハイダイナミックレンジ)ビデオを配信
  • HDRビデオをP3 D65 PQ、Rec. 2020 HLG、およびRec. 2020 PQ for HDR10で配信
  • HDRビデオをSDR(標準ダイナミックレンジ)ビデオに簡単に変換
  • iTunes Storeパッケージ内でDolby VisionグレードビデオファイルのDolby Vision XMLへのリンクに対応

HEVC

  • ビデオの映像品質を同等に保ちながらH.264よりもファイルサイズを最大40パーセント小さくできるHEVC(High Efficiency Video Coding、別名H.265)フォーマットでエンコーディング*
  • Compressorで作成したカスタムHEVC書き出し設定をFinal Cut Proで使用
  • Final Cut ProやMotionのプロジェクトをCompressorに送信し、ビデオをHEVCフォーマットでエンコーディング
  • デスクトップでドラッグ&ドロップするだけでエンコーディングできる自己完結型HEVCドロップレットを作成

MXF

  • さまざまなコーデックとパラメータに対応するMXFファイルのエンコーディング
  • さまざまなフレームレートと解像度が使えるAVC-Intra、D-10 / IMX、ProRes、XDCAM HDなどの新しいMXFプリセット
  • MXFコンテナ内でProResおよび10ビット非圧縮ビデオをサポート
  • MXFコンテナ内でHDRビデオをサポート
  • * HEVCはmacOS High Sierraのみ対応します