AppleがiOS 11.2 beta 2からサポートされた「Apple Pay Cash」と、その機能を利用したフィッシング詐欺対策に関する情報を公開しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2017年11月06日に公開した「iOS 11.2 beta 2」および「watchOS 4.2 beta 2」でApple Payを利用し、メッセージアプリでユーザー間の送金が可能な「Apple Pay Cash」をサポートしていますが、この新機能に対するいくつかのサポードキュメントを新たに公開しています。
Apple Pay Cash
Appleが新たに公開したサポードキュメントによると、Apple Pay Cashは連邦預金保険公社(FDIC)のメンバーであるGreen Dot Bankの決済サービスを利用して提供されるそうで、現在のところアメリカのおよびiOS 11.2のBeta版でしか利用できませんが、Walletに登録したクレジットカードを利用しiPhone/iPad, Apple Watch, Siriで送金ができるようになっており、
支払いの自動決済や、支払いをキャンセルや拒否も出来ると説明されています。また、Appleは同時にこのサービスを利用したフィッシング詐欺などが起こる可能性があるとしてApple Pay Cachを利用するユーザーに対し以下のことを注意するように求めており、もし怪しい支払い要求が来たらスクリーンショットを撮影して[imessage.spam@apple.com]まで送って欲しいとコメントしています。
- 送金はあなたの知っている方との間でのみ行って下さい。身元がわからない方との送金は行わないで下さい。
- 企業がメッセージアプリを通してApple Payでの支払いを要求する際は注意して下さい。AppleがiMessageやSMSメッセージを利用した支払いを要求することはありません。
- 支払情報を事前によく確認して下さい。間違った送金は支払いを取り消すか返金を要求して下さい。
- メッセージアプリのApple Payバブル(💬)をタップすると受け取った支払いが本物かどうかを確認することが出来ます。またこちらの方法で履歴を確認することも出来ます。
- Apple IDのパスワードは誰であろうと共有してはダメです。
If you receive a payment request from someone you don’t know, you can tap Report Junk under the message, or take a screenshot and send it to imessage.spam@apple.com. You can also block them from contacting you again.
How to avoid scams when using Apple Pay to send and receive money – Apple Support
iOS 11.2 betaを利用しApple Pay Cashで送金する様子は以下の通りで、最小の取引金額は1ドルで1回の取引(Transaction)で行えるのは最大3,000ドルといった制限も設けられています。
- Apple Pay Cash – Official Apple Support
- Manage your Apple Pay Cash account – Apple Support
- Send, receive, and request money with Apple Pay – Apple Support
- Set up Apple Pay Cash and person to person payments – Apple Support
- How to avoid scams when using Apple Pay to send and receive money – Apple Support
- Apple、フィッシング対策のサポートページを更新。偽のウイルス感染の警告やサポート電話などの詐欺についても警告。
コメント
それでも引っかかる奴はいる