iPad Proを液タブ化出来る「Astropad Studio」がグラフィックスAPI「Metal」をサポートし、Macでのパフォーマンスが最大2倍向上。

　iPad Proを液タブ化出来る「Astropad Studio」アプリがAppleのグラフィックスAPI「Metal」をサポートしたと発表しています。詳細は以下から。

　Astro HQは本日、iPad Proに特化しiPad ProとApple Pencilの性能を最大限活かすことの出来る機能を搭載したプロユーザー向けアプリ「Astropad Studio」をv1.4へアップデートし、AppleのグラフィックスAPI「Metal」を新たにサポートしたと発表しています。

FASTER PERFORMANCE & METAL SUPPORT
Using Apple’s Metal GPU framework, we’re able to maximize the power of your Mac’s graphics potential in Astropad. With this update, you’ll notice some major speed and latency improvements. Here are the highlights: 

• 2x faster performance on most Macs
• 30% faster performance over wifi
• General performance enhancements

REQUIRED MAC & IPAD APP UPDATE
This release requires you update both your Mac and iPad apps.

リリースノートより

MetalはAppleがiOS 8, tvOS 9, OS X 10.11から導入したグラフィックスAPIで、OpenGLとOpenCLと同様にオーバーヘッドが小さくローレベルなAPIのため、アップデートされたAstropad StudioではMacのグラフィックスポテンシャルを最大まで引き上げ、速度やレイテンシーの削減など最大2倍のパフォーマンスが期待できるそうですが、

Metal encompasses the Metal framework, MetalKit framework, Metal shading language, and Metal standard library. You use Metal to gain low-level and low-overhead access to the graphics processing unit (GPU), enabling you to maximize the graphics and compute potential of your app.

Metal – Apple Developer Documentation

Metal APIをサポートするMacは2012年製以降に発売されたものとなっているので、利用できる環境をお持ちの方はアップデートしてチェックしてみて下さい。また、Astropad Studio v1.4ではWi-Fi接続時のパフォーマンスが約30%向上しているそうです。

おまけ

　InstrumentsでAstropad Studio v1.3とv1.4を比較してみましたが、リリースノート通りv1.4ではMetal APIが利用されており、テクスチャーのカウント数が500から約1.8倍の900程度になっています。

Astropadシリーズの比較

　Astropadシリーズの違いは以下の通りで、Astropad Stuidoは月額1,300円からのサブスクリプション制ですが、7日間は無料でトライアルが可能となっているので、購入を検討されている方はトライアルを利用してみて下さい。

• Astropad Studio – App Store
• Turn your iPad into a drawing tablet – Astropad