Mac用仮想マシン構築アプリ「VMware Fusion」「Parallels Desktop」「Veertu」を利用してWindows 10の比較ベンチマークをしてみました。詳細は以下から。
先日Mac App Storeに公開されたVeertuはAppleがOS X 10.10から導入したHypervisorを使用しSandbox内で動作する仮想マシン構築アプリとしてこれからが楽しみなアプリですが、パフォーマンスがVMware FusionやParallels Desktopと比較してどれ程のものになるのかが気になったので簡単な比較&ベンチマークをしてみました。テスト環境は以下の通り。
アプリのサイズ
アプリのサイズはHypervisorフレームワークを利用しているVeertuが約26.1MBと最も小さく、次にParallels Desktop 11の676.8 MB、VMware Fusion 8の778.2 MBとなっています。
*ParallelsやVMwareはこの他にもカーネル機能拡張などがインストールされます
Windows 10のイメージサイズ
各アプリにWindows 10をクリーンインストールした時のイメージサイズは、仮想HDDの最適化を行っているParallels Desktop 11が最も少なく9.49 GB、次いでVeertuの10.69 GB、VMware Fusion 8の13.7 GBとなりました。
WIN SCORE SHARE
最後にWindows 8で廃止されたWindows エクスペリエンス・インデックス風のスコアを出してくれる「WIN SCORE SHARE」を使用しベンチマークを取ってみました。
結果をまとめると以上の通りで、Veertuはプロセッサ, メモリ, プライマリディスクのスコアでは健闘していますが、グラフィックの性能が他のアプリの半分程度となり全体的なスコアを下げているようです。
おまけ
Veertuはイニシャルリリースとしては十分な性能だと思いますが、デバイスマネージャーを見てみると現在のところUSB 3.0は非対応で、FaceTimeカメラなどのUSBデバイスが認識されない問題があったり、
VMware FusionやParallels Desktopで利用できるディレクトリやプリンター, アプリの共有機能や詳細なH/W設定、スナップショット機能、BootCamp領域のWindowsの使用、VMware UtilityやParallels Coherenceなどに対応する機能は無いので、VMwareやParallelsの既存のユーザーが直ぐに乗り換えて満足するかは微妙だと思います。
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コメント
オチにVirtualBoxを持ってくるのかと思ったけどなかった。
そのうちAppleに買収される気がする
VMware Fusion使ってたけどParallelsに移りました。
特にFusionに不満があったわけではないですけど、設定が複雑でParallelsのシンプルさに惚れました。
おそらく、細かいカスタマイズが好きな人はFusionがいいと思います。
Veertuは初めて存在を知りました。
てか最近Appleってプラットフォームは提供するがミドルウェア(インフラ)はサード任せで一切手をつけないよね。
まぁルール作りの上手なアングロサクソンらしいといえばらしいんだが・・・
bootcampも同時に比較してほしかった
あのな、対応してないって書いてあるだろ
興味深いな。作り込みはこれからだろう。
Parallelsからの乗り換え候補として非常に期待している。