AppleがmacOS 26.4 Tahoeでターミナルのペース保護機能だけでなく、ペーストボード経由のコマンドブロック、AppleScriptのスキャン機能を実装したと発表しています。詳細は以下から。
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Appleは現地時間2026年03月24日にリリースした「macOS Tahoe 26.4 (25E246)」では、Rosetta 2を利用するIntelアプリへの警告やアプリケーションウィンドウのリサイズエリアが丸いコーナー形状に合わない問題を修正に加え、

macOS 26.4 TahoeでIntelアプリを起動すると表示される通知
ターミナルに悪意のあるWebサイトやチャットエージェント、メッセージ、メールアプリからコピーしたコマンドをペーストすると、ペーストをブロックする「ターミナルのペースト保護 (Terminal paste protection)」機能を実装しましたが、Appleは、ターミナル以外にも2つのスクリプト保護機能を実装したそうです。

Apple Platform Security
Appleが現地時間2026年08月03日付けで公開/アップデートした「Apple Platform Security (PDF)」によると、Appleは悪意のあるコマンドをターミナルにコピー&ペーストさせ、悪意のあるスクリプトをダウンロードし実行させるソーシャルエンジニアリング攻撃(Homebrewなど)に対処するため、ターミナルのペースト保護機能を含め以下の3つの保護機能をmacOS 26.4で実装したそうです。

Apple Platform Security (Aug, 2026)より
ターミナルのペースト保護
ターミナルのペースト保護機能は、既に説明されている通り、Webブラウザやメッセージングアプリ、その他の一般的なコミュニケーションアプリといった、ソーシャルエンジニアリング攻撃によく使われるアプリからターミナルアプリにテキストが貼り付けられる際に警告を表示する機能で、

macOS 26.4で導入されたターミナルのペースト保護機能
先に公開されたサポートページでは触れられていませんでしたが、新たに公開されたApple Platform Securityによると、警告はペーストする内容に関係なく以下の条件を満たしている場合に表示されるようになっているそうです。
- ユーザーがターミナルアプリを30日以上開いていない。
- Xcodeや一般的なサードパーティ製IDEがシステム内に検出されない。
- ペースト元がWebブラウザやメッセージ、メール、プレビュー、サードパーティ製メッセージアプリである。
Appleによると、この機能はターミナルを使い始めるユーザーにターミナルへのペーストの潜在的なリスクを警告するためで、Macを購入後、直ぐにターミナルを開いてセットアップを始める開発者などに配慮し、Macの初期セットアップ後24時間の間はプロンプトを表示させることなくシステムのセットアップができるよう猶予期間が設けられているそうです。
When these conditions are met and the user pastes content into the Terminal app, a dialog explains the potential risk and asks the user to confirm before the pasted text is executed.
Note: A 24-hour grace period after the initial system setup allows users to configure their systems without encountering the prompt. System software updates don’t reset this grace period.
Apple Platform Securityより
ペーストボードのコマンドブロック
ペーストボードのコマンドブロック (Pasteboard command blocking)機能は、ターミナルのペースト保護機能の様に単に警告を出すのではなく、ペーストボード(またはクリップボード)をmacOSのセキュリティ保護機能XProtectが実際の動作を検査してマルウェアの侵入を防ぐ機能で、ユーザーがターミナルにテキストをペーストすると、XProtectがその結果生成されるプロセスツリーを検査、

貼り付けられたコマンドに関するネットワークアーティファクトがAppleのセーフブラウジングサービスと参照され、既知の悪意のある配信元として登録されている、プロセスツリーが既知のマルウェア手法と合致するとコマンドの実行をブロックするそうで、この機能はXProtectを通しているためAppleのターミナルアプリだけでなくサードパーティ製のターミナルアプリても適用されるそうです。

マルウェアの侵入を防ぐペーストボードのコマンドブロック
AppleScriptのスキャン
AppleScriptのスキャン(AppleScript scanning)機能はAppleScriptとJavaScript for Automation(JXA)スクリプトに対するXProtectを利用した対策で、スキャン機能はOpenScriptingフレームワークに組み込んだため、ファイルとして保存されているスクリプトだけでなく、メモリから読み込まれたスクリプトも検査対象となるそうで、既知の悪意あるシグネチャと一致すると、macOSがスクリプトの実行をブロックしユーザーに通知するそうです。

なお、ファイルとして存在するスクリプトは以下の場所に保存されている場合、スクリプトの実行ブロックをユーザーが解除することが可能ですが、メモリから実行されるスクリプトについてはブロックを解除できないため、ファイルとして保存してから実行を許可/解除してやる必要がるそうです。

ユーザーが操作可能なスクリプトの保存場所
- 内蔵ストレージ
- 外部デバイス
- クラウドサービス
- マウントされたファイルサーバ
- Apple Platform Security* – Apple Support
- Macでターミナルコマンドのペーストやスクリプトがブロックされる場合 – Apple Support

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