Macのメモリ上に一時的な高速仮想ドライブを作成できる「TmpDisk」がAPFSとNoExecオプションをサポートし、CLIツールを追加しています。詳細は以下から。
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TmpDiskはMacに搭載されているメモリを一時的に揮発性の高速な仮想ドライブへ変換しマウントできるようにしてくれるアプリで、元TwitterのエンジニアのTimothy Marksさん(Imothee LLC.)がオープンソースで開発していますが、このTmpDiskが「TmpDisk v2.2.x」アップデートで、APFSやNoExecオプションなどをサポートしています。

What’s Changed
- Adds NoExec and APFS options.
- Cleans up interface and better handles ejection and force ejection.
- Adds custom mountPoint to disks
- Adds Add Button on Autocreate manager
- Adds TmpDisk CLI app with new interface
TmpDisk 2.2.xのリリースノートより
TmpDisk v2.2.xでは新たにAppleのファイルシステムAPFS(Apple File System)フォーマットを利用したRAMディスクを作成できるようになった他、RAMディスク上で実行ファイルの起動を禁止するNoExecオプション、カスタム・マウントポイントの指定、Autocreate ManagerなどのUIが改善されています。

また、TmpDisk v2.2.xでは以下のディレクトリに追加されたコマンド(CLI)「TmpDiskCLI」からRAMディスクをターミナルから簡単に作成できるようになっています。

/Applications/TmpDisk.app/Contents/Resources/TmpDiskCLI sudo ln -s /Applications/TmpDisk.app/Contents/Resources/TmpDiskCLI /usr/local/bin/tmpdisk
TmpDisk v2.2.xは開発環境の移行に伴い、システム要件がTmpDisk v2.0.xまでのmacOS 10.14.6 MojaveからmacOS 11 Big Sur以降のIntel/Apple Silicon Macへアップデートされていますが、アプリは引き続きオープンソース(GPL v3.0)で提供されているので気になる方は試してみてください。

brew install --cask tmpdisk
おまけ
なお、RAMディスク作成アプリはストレージがメモリ(RAM)と比較して大幅に遅いHDD時代にiRamDisk (以下)など多くのアプリが存在したものの、ストレージが高速なSSD時代になってからは開発が終了したものが多いようですが、

TmpDiskとAP1024Z SSD搭載のMacBook Pro (14インチ, Nov 2023)で試してみたところ、やはりRAMディスクの方がシーケンシャルRead/Write値が4~5倍高かったので、Apple M3 Ultraチップ搭載のMac Studio (2025)の256GB/512GBユニファイドメモリモデルなどメモリに余裕のあるMacをお持ちの方は試してみてください。

RAMディスクとAPPLE SSD AP1024Z


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