オープンソースのブートSD/USB作成ツール「balenaEtcher」がデータ収集機能の削除を発表しています。詳細は以下から。
balenaEtcher(旧Etcher)はIoTデバイスの管理プラットフォームを提供する英Balena Ltd(旧Resin.io)が2016年からオープンソースで開発しているOSのイメージファイルから起動可能なSD/USBメディアを作成できるツールで、

balenaEtcher v2.1.2
Electronを採用しMacやWindows、Linuxにも対応しているためRaspberry Piのブートメディアの作成などによく利用されていますが、このbalenaEtcherが最新の「balenaEtcher v2.1.2」アップデートでデータ収集機能を削除したと発表しています。
It’s clear to us that Etcher has strayed somewhat from this vision, so with that in mind, we’re releasing Etcher 2.1.2 that:
- Removes the analytics code
- Adds a notice on the first boot to make it more transparent that anonymous crash logs might be collected, and how to disable it (it’s a button in the settings)
balenaEtcher And Privacy – Balena Blog
メーカーごとにSDカードの品質と信頼性が大きく異なっていた約10年前から開発されているbalenaEtcherには、これまで、SDカードのパフォーマンスと信頼性に関する統計情報を取得&収集する分析コードが実装*され、ユーザーサポートに役立てられていたそうですが、近年SDカードの価格が下がり、信頼性が向上したことで、この分析コードとデータの必要性が薄れたため、
同社はユーザーのプライバシーに配慮し、balenaEtcher v2.1.2アップデートで分析コードを削除したそうです。また、balenaEtcher v2.1.2では初回起動時にbalenaEtcherアプリがクラッシュした際に、匿名のクラッシュログをbalena.ioへ送信する事を拒否できるオプションをより分かりやすく表示するようになったそうなので、ユーザーの方はアップデートしてみてください。
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