Apple M4チップ搭載のMac mini (2024)ベースモデルに採用されている256GB SSDはNANDチップ2枚構成で、SSD速度がM1より低下していたMac mini (M2, 2023)の問題が修正されています。詳細は以下から。
Appleが2023年01月24日に発売した、M2/M2 Proチップ搭載の「Mac mini (M2/M2 Pro, 2023)」は、最も安価なMac mini (M2, 2023)に搭載されている256GB SSDがシングルNAND構成で、2020年に発売されたMac mini (M1, 2020)のベースモデルとなる8GBユニファイドメモリ&256GB SSDモデルよりSSDパフォーマンスが低下していたことが話題になっていましたが、
Appleが2024年11月08日より販売を開始した、M4/M4 ProチップやThunderbolt 4/5ポートを搭載の「Mac mini (2024)」のベースモデルに採用されている256GB SSDでは、この問題が解決されています。
ベンチマーク
Mac mini (2024)のベースモデルを確認させてもらったところ、Mac mini (2024)の256GB SSDはBlackmagic Disk Speed Testで、Write値が約2,000MB/s、Read値が約2,800MB/sと、Mac mini (M2, 2023)に搭載されている256GB SSDのWrite約1,600MB/s、Read約1,500MB/sからWrite値が約30%、Read値が約80%向上し、Mac mini (M1, 2020)のSSDと同スコアまで回復しています。
Blackmagic Disk Speed Test | Write | Read |
---|---|---|
Mac mini (2024) with M4 (AP0256Z) |
2014.5MB/s | 2792.5MB/s |
Mac mini (M2, 2023) (AP0256Z) |
1610.0MB/s | 1458.9MB/s |
Mac mini (M1, 2020) (AP0256Q) |
2150.1MB/s | 2750.6MB/s |
SSDは容量が大きいほど構成しているNANDチップの数が多くSSDコントローラーが同時にアクセスできるためシーケンシャル値が上昇しますが、iFixitやCollin Mistrさんらが確認したところ、M4チップ搭載のMac mini (2024)の256GB SSDはSSDモジュールに128GB NANDが2枚使用されており、
これにより、Mac mini (M2, 2023)の256GB SSDよりシーケンシャル値が上昇しており、オプションで選択可能な1TB SSDではデータ転送速度が5GB/sを超え、Appleによると最大8TBのSSDでは7.4GB/s (PCIe 4.0×4)に達するそうです。
AmorphousDiskMarkでも測定してみましたが、シーケンシャルRead/WriteのQD8値が2789.19/2134.94[MB/s]、QD1が2192.18/2142.36[MB/s]、ランダム4KのQD64が665.79/75.75[MB/s]、QD1が64.19/35.65[MB/s]と、こちらもM1モデルのスコアまで回復しているので、
大容量のアプリやゲームはmacOS 15.1 Sequoia*で追加された、Mac App Store配布の1GBを超えるアプリを外部ストレージに保存できる機能を利用すれば、アップグレード用SSDが開発されるまで、ベースモデルのMac mini (2024)を快適に使い倒せると思います。
- Mac mini – Apple
コメント
問題ではなく仕様でしょうね。