PinPを利用したフローティングウィンドウでiPhoneやiPadのシステム情報を表示してくれる「iPulse for iOS」がストレージのパージ可能領域表示とAppleチップの発熱警告に対応しています。詳細は以下から。
iPulseは米The IconfactoryのCraig Hockenberryさんが2002年から開発を続けているMac用のシステムモニターアプリで、今年03月にはiOS/iPadOSのPicture in Picture(PinP)機能を利用することで、iPhoneやiPadのCPU, GPU, ネットワーク, ストレージ使用率を常に表示しておくことができる「iPulse for iOS」がリリースされましたが、
このiPulse for iOSがバージョン1.1アップデートで、iPhoneやiPadストレージのキャッシュ使用量(パージ可能領域)と、Appleチップの発熱警告に対応しています。
AppleのMacやiPhone, iPad, Apple Watchでは、2017年にリリースされた「macOS 10.13 High Sierra」や「iOS 10.3」から、HFS+に代わる新しいファイルフォーマット「APFS」が採用され、このAPFSの機能であるクローンやスナップショットにより、
macOS, iOS/iPadOSではストレージに余裕がある場合、ファイルを自動保存し元の状態に戻せるスナップショット(バージョンファイル)を作成し、ストレージが圧迫されるとそれらを自動的に削除(Purge/開放)しますが、iPulse for iOS v1.1では、「Match Storage in Settings」オプションを有効にすることでストレージ使用率にパージ可能領域を含んだ値を表示できるようになっています。
また、iPulse for iOS v1.1ではゲームや動画編集など高負荷な作業を行い、Appleチップの温度が上昇すると熱を下げるために利用される高効率コア(Efficiency Core)に、[Serius]という警告が表示されるようになっています。
iPulse for iOS v1.1では、この他、デバイスに高性能コアがない場合、高性能コアグラフが非表示になり、外部ストレージデバイスを追加/削除するとアプリがクラッシュする不具合、メモリリーク問題が修正されており、システム要件は引き続きiOS/iPadOS 16のiPhoneやiPadで、価格はMac版と同じ1,500円の買い切りとなっているので、興味のある方はチェックしてみてください。
iPulse for iOS v1.1
- Cache usage (purgeable space) is now displayed in the Storage gauge [Yay everyone!]
- Added setting to show usage percentage as total space or purgeable space (“Match Storage in Settings”)
- Elevated thermal states are shown on the efficiency core graph (which are typically used to reduce heat) [Yay Troy!]
- Performance cores are no longer shown if the device does not have them
- Fixed crash when adding or removing an external storage device
- Fixed a leak in kernel memory
- iPulse – Monitor Your Device – App Store
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