macOS 13.6 VenturaやmacOS 14.0 Sonomaとは別のOSとのデュアルブート構成で、ProMotion設定が変更されているとMacBook Pro (14/16インチ)が文鎮化する不具合が確認されているので注意してください。詳細は以下から。
Appleは現地時間2023年09月26日、新しいスクリーンセーバーやビデオ会議機能の強化、デスクトップに配置できるウィジェット機能など追加した「macOS 14.0 Sonoma」を、10月25日に「macOS 14.1 Sonoma」アップデートをリリースしましたが、
このmacOS 14.0やmacOS 14.1 Sonoma、Sonomaと同じ日にリリースされたmacOS 13.6 Ventura以降がインストールされているMacBook Pro (14/16インチ)で、それらとは別のmacOSやLinuxをデュアルブート用にインストールしていると、MacBook ProのProMotion設定と連動して、MacBook Proが起動しなくなる、画面が黒いままで復元も不可能となる不具合が確認されています。
macOS Sonoma and macOS Ventura 13.6 were released with multiple serious bugs in their upgrade and boot process. Combined, these bugs can create conditions where a machine always boots to a black screen, no matter what power button press combination is used.
macOS Sonoma Boot Failures – GitHub
この不具合は、元Googleのエンジニアで、現在は東京でセキュリティ・コンサルタントなどをしながら、Apple Silicon Macで動作するAsahi Linuxを開発しているHector Martinさんに加え、AppleがmacOSのBeta版のテストをAPFSボリュームを区切って行うよう指示していることから、この方法に従いデュアルブートでMacを利用している開発者らが報告しており、
macOS 14.0以降のSonomaやmacOS 13.6以降のVentura*にアップデートされたMacBook ProとSystem RecoveryOSとの互換性、またはMacBook Pro (14/16インチ)のLiquid Retina XDRディスプレイのProMotion設定のバグが関連しているようで、デュアルブート構成とProMotion以外の設定でMacBook Proをアップデートすると文鎮化するそうです。
macOS 14 Sonomaに存在する2つのバグ
- macOS 14 Sonomaのアップグレードでは、システムリカバリに以前にインストールされたmacOSのバージョンが使用されるが、古いRecoveryOSと新しいファームウェアの後方互換性が配慮されていないため、この不一致が原因となりRecoveryOSが起動に失敗し、System Recoveryが使用できなくなる。
- Liquid Retina XDRディスプレイ搭載のMacBook Pro (14/16インチ)モデルは、ファームウェアがmacOS SonomaのバージョンにアップデートされディスプレイのリフレッシュレートがProMotion(120Hz)以外に設定されると、古いmacOSやLinuxが起動できなくなるバグが存在する。
Asahi Linuxはこの問題を回避するために、インストーラーにmacOSのバージョンとProMotionのON/OFF設定を確認し整合性をチェックするプロセスを追加したそうですが、既にこの文鎮化問題に陥ってしまった方は、もう1台のMacを用意して、文鎮化したMacBook ProをDFUモード起動しAppleの指示に従いMacを復活させるしかないようなので、MacBook Pro (14/16インチ)ユーザーの方は注意してください。
- macOS Sonoma Boot Failures – GitHub
- Monterey and Ventura update brick Macbook when ProMotion disabled – Apple Developer Forums
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