AppleがmacOS 14.1 Sonoma以降では最新のシステム拡張機能を利用しないカメラやビデオデバイスが利用できなくなっているとして、必要なユーザーに対しレガシー設定を復元する方法を公開しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2023年10月25日、システムサービスの位置情報設定がリセットされる不具合や暗号化された外部ドライブがマウントできない不具合を修正した「macOS 14.1 Sonoma」をリリースしましたが、このmacOS 14.1では最新のシステム拡張機能を利用しないカメラやビデオデバイスが利用できなくなっているそうです。
Starting in macOS Sonoma 14.1, cameras and video output devices that don’t use modern system extensions won’t be available to use unless you restore the legacy settings.
If you can’t use your camera or video output device after updating to macOS Sonoma 14.1 – Apple Support
Appleは2022年03月から、新しい「Core Media I/O」の導入を開始しており、これのAPIに対応したカメラやビデオデバイスは使用時にメニューバーに緑の点を表示し、プライバシーに配慮するようになっていますが、
Appleによると、本日リリースされたmacOS 14.1 Sonomaより、ユーザーが使用しているカメラやビデオデバイスのソフトウェアで利用しているAPIが古い場合、そのソフトウェアに依存した機能が利用できなくなるとして、レガシーなソフトウェア依存のカメラ/ビデオデバイスを利用できるようにする手順を公開位しています。
レガシービデオデバイスを復元する
Appleによると、レガシーなカメラ/ビデオデバイス用のソフトウェアを実行させるには、リカバリーモードに入り、system-overrideコマンドを実行する必要があるそうで、
- Macをリカバリモードで再起動。
- [オプション]ボタンをクリックし、[続行]をクリックします。
- [ユーティリティ]メニューから[ターミナル]を選択します。
- 以下のコマンドを入力してください。
- Returnキーを押します。システム構成によっては、追加の手順を求められる場合があります。
- ターミナルを終了します。
- アップルメニューから、再起動を選択します。
system-override legacy-camera-plugins-without-sw-camera-indication=on
デフォルトに戻すには以下のコマンドを入力するだけですが、レガシーなビデオデバイスのサポートを復元すると、カメラやビデオデバイス使用時にシステム環境設定の[プライバシーとセキュリティ] → [カメラ]にカメラのプライバシーインジケータがメニューバーに表示されないという警告が出るようになっているそうなので、古いカメラやビデオデバイスをお使いの方はチェックしてみてください。
system-override legacy-camera-plugins-without-sw-camera-indication=off
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