Xcodeを高速ダウンロード/バージョン管理できるツール「Xcodes App v1.10」がリリース。新たに導入されたHashcashによりApple IDがロックされる問題を修正。

　Xcodeを高速ダウンロード/バージョン管理できるツール「Xcodes App v1.10」がリリースされています。詳細は以下から。

　Xcodesシリーズはカナダのソフトウェア会社Robots & Pencilsが開発しているツールで、Appleの統合開発環境「Xcode」の最新/過去のバージョンをaria2を利用してダウンロードすることで通常の3~5倍高速にダウンロードしたり、利用するXcodeのバージョンを管理することができますが、このXcodes Appのv1.10.0 (CUIはv1.3.0)アップデートがリリースされています。

⚠⚠ Apple has implemented a version of Hashcash when logging in, which caused previous versions to lock Apple ID’s. This effect all tools that implemented the similar auth/signin api’s. The fix should stop any new locks of Apple ID’s. If your Apple ID is locked, you must reset your password. ⚠⚠

リリースノートより抜粋

AppleがHashcashを導入

　リリースノートによると、今回のXcodes App v1.10.0/xcodes v1.3.0では、XcodesにサインインしようとするとApple IDがロックされてしまう問題が修正されているそうで、

Your Apple ID has been locked for security reasons. To unlock it, you must verify your identity

この問題は、Appleが数日前(02月末)からApple IDに対しスパムメール対策などに用いられるProof of Work「Hashcash」を採用し始めたことが原因で、Xcodes Appだけでなく、fastlaneやExpoなどの開発者ツールでも同じくApple IDがロックされる問題[1, 2, 3]が報告されていたそうです。

　幸い、この問題はfastlaneのJosh Holtzさんらにより、”X-APPLE-HC”というヘッダーの処理方法が発見されたことで修正されているので、fastlaneやXcodesAppを利用されている方は最新のアップデートを利用することをおすすめします。

• RobotsAndPencils/xcodes – GitHub
• RobotsAndPencils/XcodesApp – GitHub