Pixelmator Team、iPhone/iPad対応のフォトエディタ「Pixelmator Photo」にサブスクリプションモデルを導入。今後はMac版もリリースへ。

　Pixelmator TeamがiPhone/iPad対応のフォトエディタ「Pixelmator Photo」にサブスクリプションモデルを導入しています。詳細は以下から。

　リトアニアのPixelmator Teamは現地時間2022年08月18日、、2019年にリリースし開発を続けていたiPhone/iPad対応のフォトエディタアプリ「Pixelmator Photo」のバージョン2.0.13をリリースし、同バージョンからサブスクリプションモデルを導入すると発表しています。

Hi everyone – we’ve got a pretty big announcement to make: Pixelmator Photo is moving to subscription pricing.[…]Also, Pixelmator Photo for Mac is coming and we’ve got an early sneak peek at what it’s going to look like!

Why Pixelmator Photo is switching to subscription pricingより

　Pixelmator Teamは買い切りモデルからサブスクリプションモデルへの移行について、Markdownエディタ「Ulysses」と同じく、資金援助を受けない独立系開発者の場合、買い切りモデルではアプリのリリースとメジャーアップデートで多くの収益を得ますが、これではアップデートが期待したほどではなかったり、遅れたりした場合、開発費がまかなえなくなり、ユーザーのプールが縮小し、既存のユーザーにも有料アップグレードを要求しなければいけなくなる他、

以下の8つの理由を上げており、Pixelmator Photo v2.0.13では、月額580円(4.99ドル)、年額3,200円(23.99ドル)に加え、買い切り型のライフタイム価格7,000円(54.99ドル)から選択できるようになっています。

1. メジャーアップデートや有料アップデートのために意図的に最大の新機能を実装せず、結果、開発が遅れる。
2. 有料アップグレードにエキサイティングな機能がない場合、ユーザーのアップグレードする動機を失う。
3. App Storeではメジャー有料アップグレードをリリースした際にアップグレード割引を適用できない。
4. メジャー有料アップグレード直後にアプリを購入した早期ユーザーは、そのアップデートサイクル終了直前にアプリを購入したユーザーより多くの価値を得たことになる。
5. 先払い式の有料モデルでは、既存のユーザーの問題を解決するより、メジャーアップデートで新規ユーザーを追い求めがちになり、最終的に有料アップグレードをリリース→新規ユーザーを求めるというサイクルに陥る。
6. 現在のところApp Storeでは一部の機能をロックした無料アプリを公開することはできるが、完全なフリートライアル版を提供できない。
7. Pixelmator Photoは高度な編集機能を持っていますが、それほどの機能がないモバイルアプリの価格が非常に低価格のため、高価格のアプリは人々を遠ざけてしまう。
8. macOS、iOS, iPadOSの全てのプラットフォームでアプリ価格を統一するには現在のところサブスクリプション製しか無い。

　Pixelmator Photoを既に購入されているユーザーの方は、サブスクリプション契約を行わず、これまで通り全ての機能にアクセスでき、サブスクリプションモデルの新規ユーザーは今年の後半から来年にかけてリリースを予定しているPixelmator Photo for Macも同一価格で利用できる様になるそうなので、気になる方は1週間のトライアル付きサブスクリプションに登録してみてください。

おまけ

　Pixelmator Pro for Macについては、現在のところサブスクリプションモデルへ移行する計画はないそうです。

• Pixelmator Photo – App Store
• Why Pixelmator Photo is switching to subscription pricing (and a sneak peek at Pixelmator Photo for Mac) – Pixelmator Blog