Appleが複数の不具合を修正したMac用X Window System「XQuartz 2.8.2 Beta 1」をリリースしています。詳細は以下から。
XQuartzはX Window SystemをMacで使用するために、XFree86プロジェクトが2002年に開発し、Mac OS X 10.5 LeopardからはX11.appとしてデフォルト同梱されていたMac用X Window Systemで、2021年にはApple Siliconもサポートしていますが、このXQuartzの最新バージョンとなる「XQuartz v2.8.2」のBeta 1が公開されています。
現在、XQuartzのメンテナンスを行っている、AppleのJeremy Huddleston Sequoiaさんによると、XQuartz v2.8.2 Beta 1では、AppKitウィンドウの後ろにあるX11ウィンドウにスクロールイベントが送られないようになった他、
XQuartz起動時のssh configファイルの更新、macOS 11 Big Sur以降でキーボードレイアウトを変更するとクラッシュする問題を修正し、約1年前にレンダリングパフォーマンスの低下の原因となっていた変更が、現在は再現されなくなったとして元に戻しているそうなので、X Windowユーザーの方はチェックしてみてください。
Changes in 2.8.2_beta1
- All changes in 2.8.1 plus:
- Ensure scroll events don’t get sent to X11 windows behind AppKit windows (like release notes) (#130)
- Update ssh config files when launching XQuartz rather than just during install (#174)
- Reverted a change that introduced a render performance regression in XQuartz 2.8.1 (#166)
- Also reverted the change from (#156) which failed to address the issue
- Fixed a crash that could occur in macOS 11 and later when changing keyboard layout (#205)
- Releases – XQuartz
- XQuartz/XQuartz: XQuartz Builds – GitHub
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