ARやML分野のワークロードやVulkan APIでの測定をサポートしたベンチマークアプリ「Geekbench v5」のBeta版が公開。

Geekbench 5.app アプリ
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 ARや機械学習、Vulkanのワークロードを追加したベンチマークアプリ「Geekbench v5 Beta」が公開されています。詳細は以下から。

Geekbench 5.app

 カナダのPrimate Labs Inc.のJohn Pooleさんは現地時間2019年08月21日、同社がクロスプラットフォーム向けに提供しているベンチマークアプリ「Geekbench」シリーズの最新バージョンとなる「Geekbench v5.0」のBeta版を新たに公開したと発表しています。

Geekbench 5 Beta 1 is available for download! Geekbench 5 measures CPU and GPU Compute performance more accurately than ever before. Geekbench 5 provides both new workload and improved workloads which test your system against challenges relevant for running modern applications.

Geekbench 5 Beta – Primate Labs

 Geekbench v5.0はv4.x同様にデバイスの性能をSingle-/Multi-CPU Scoreで、ComputeベンチマークはOpenCLやMetal APIを使ったスコアで表示してくれますが、CPUベンチマークではAR(仮想現実)やML(機械学習)、ComputeベンチマークではVulkan APIといった近年重要となっている分野やAPIでのスコアを新たに測定するようにワークロードが追加されており、

Geekbench 5 のワークロード

AppleデバイスはVulkan APIではなく今後もMetalのみ。

具体的にはCPUベンチマークの暗号化ワークフローがAESに代わりAES-XTSになり、AR分野のワークロードとしてHorizon DetectionやImage Inpainting、ML分野のワークロードとしてMobileNetを利用したワークロードが追加されています。

Geekbench 5のシステム要件

プラットフォーム Geekbench 4 Geekbench 5
Android Android 5.0 Lollipop Android 7.0 Nougat
iOS iOS 9 iOS 12
Linux Ubuntu 14.04 LTS Ubuntu 16.04 LTS
macOS OS X 10.11 El Capitan macOS 10.13 High Sierra
Windows Windows 7 Windows 10

 また、Geekbench v5では最小システム要件も変更され、MacはOS X 10.11 El CapitanからmacOS 10.13 High Sierra以降へ、iOSデバイスはiOS 9からiOS 12へと大幅に引き上げられており、測定したスコアを比較できるGeekbench BrowserもGeekbench 5独自のデータベースを用いたサービスとなっています。

Geekbench Browser

A separate “Beta” Geekbench Browser is available during Geekbench 5 Beta. Note that the “Beta” Browser and its data will be removed after the end of the Geekbench 5 Beta.

Geekbench 5 Beta – Primate Labs

 Geekbench 5 BetaはPrimate Labsのサイトから無償でダウンロード可能でスコアをGeekbench Browserに投稿するトライアルモードは無料で利用できますが、測定したスコアはBetaテスト終了後には削除されてしまうそうなので注意してください。

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