iPadOS 16ではDriverKitがサポートされ、Apple M1チップ搭載のiPadにUSBやPCI、Audioドライバーを提供可能に。

DriverKit on iPadOS 16 M1 iPad iOS 16/iPadOS 16
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 iPadOS 16ではDriverKitがサポートされ、Apple M1チップ搭載のiPadに対してMacと同じ様にUSBやPCI、Audioドライバーを提供可能になるそうです。詳細は以下から。

DriverKitのロゴ

 Appleが日本時間2022年06月07日から行っている、世界開発者会議(WWDC22)の「Platforms State of the Union」によると、次期iPadOS 16では、USBやPCI接続の外部ハードウェア/Audioデバイスを利用するiPadアプリを、よりパワフルにするために、DriverKitによるドライバー開発が可能になるそうです。

Apple M1チップ搭載のiPadはDriverKitをサポート

外部ハードウェアに接続されたiPad用の更にパワフルなアプリケーションを実現するため、iPadでDriverKitが利用可能になり、M1チップの驚異的なパワーを解き放つ手助けをします。[…]これは現在Macで利用できる同じAPIです。USBやオーディオ、PCIデバイスのサポートを更に多くの利用者に簡単に提供できるようになります。

Platforms State of the Unionより

DriverKitとMacとiPad

 DriverKitは、Appleが2019年にリリースしたmacOS 10.15 Catalinaから導入を進めてきたフレームワークで、デバイスドライバ開発におけるIOKitを置き換える目的で開発され、DriverKitで開発された拡張機能(Dext)は、既存の拡張機能(Kext)と異なりカーネル空間ではなくユーザー空間で動作するため、カーネルパニックやセキュリティの懸念はありません。

System Extensions and DriverKit

 WWDC22のセッション「Bring your driver to iPad with DriverKit」によると、iPadOS 16で導入されるDriverKitはmacOSで提供しているDriverKitと同じで、NetworkingやBlock Storage、Sirial、Audio、USB、PCI、HID、SCSI Controllers/Peripheralsドライバが開発可能で、

DriverKit family

macOSのDriverKitと同じため、開発者はマルチプラットフォームアプリ向けにドライバを開発でき、App Storeを通して配布することができるため、アプリ内課金を利用して新機能を提供するといったことも可能になるため、今後DirverKitを利用したデバイスやアプリが増えれば、iPadがよりMacに近づくと思われます。

DriverKitのアドバンテージ

おまけ

 最近ではPFUのHappy Hacking KeyboardやDisplayLinkのUSBグラフィックスKarabiner-ElementsなどがDriverKitを利用したドライバを公開しているので、今後Apple M1チップ搭載のiPadで、様々なデバイスの追加機能やカスタマイズが可能になるかもしれません。

HHKB Pro Driver

コメント

  1. 匿名 より:

    物理だけでなく仮想ハードウェアも動くようになり、たとえばKarabiner-Elementsや仮想サウンドカードなどがiOSでも利用できるようになるかもしれない…?

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