QEMU 7.0.0バックエンドやDisposableモードを追加したMac/iOSデバイス対応の仮想化アプリ「UTM v3.2」が正式にリリース。

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 QEMU 7.0.0バックエンドやDisposableモードを追加したオープンソースの仮想化アプリ「UTM v3.2」が正式にリリースされています。詳細は以下から。

UTM virtual machines for iOS/macOS

 オープンソースのCPUエミュレータQEMUやAppleのVirtualization.Frameworkを利用し、Intel/Apple Silicon MacやiPhone/iPadデバイス上で仮想マシンを作成できる仮想化ソフトウェアUTMシリーズを開発しているUTM Projectは現地時間2022年05月12日、Beta版を公開し開発を進めてきたUTM v3.2.xの正式版となる「UTM v3.2.3」をリリースしたと発表しています。

UTM v3.2.3 update

QEMU 7.0.0: The backend has been updated to the latest release.[…] Additionally, other backend components such as SPICE GTK, libusbredir, and more have also been updated.

utmapp/UTM: Virtual machines for iOS and macOS – GitHub

QEMU 7.0.0

 UTM v3.2.3ではQEMUバックエンドに04月19日にリリースされた「QEMU 7.0.0」が追加/選択できるようになり、これに合わせてSPICE GTK, libusbredirなどのコンポーネントもアップデートされています。

UTM v3.2.3 QEMU 7.0.0 backend

Reclaim Space

 また、仮想マシンのディスクイメージフォーマットがQCOW2(QEMU Copy On Write 2)の場合、仮想マシンの[Drives]設定の[Reclaim Space]ボタンから、ディスクスペースを再変換することで、使用していないスペース(zero pages)を再利用/圧縮する事が可能になりました。

Disposable mode

 UTM v3.2では「Disposable mode」が新たに追加され、アップデート後の不具合検証など、仮想マシンの変更を保存したくない場合、QEMUベースの仮想マシンを右クリック/長押しして“Run without saving changes (変更を保存せずに起動)”を選択すると、Disposable modeで仮想マシンが起動し、仮想マシンを停止すると、それまでの変更が破棄されるようになっています。

 この他、UTM v3.2.3 for Macでは、HiDPIが有効の場合に仮想マシンが正確なスケーリングで表示されるようになり、ブリッジネットワークがデフォルトで「en0」に設定され、AppleのVirtualizationフレームワークを利用したLinux仮想マシンの作成ウィザードで、Linux kernelと初期RAMディスク(initrd)が圧縮されない必要があることが明記されるようになったそうなので、ユーザーの方はアップデートしてみてください。