AppleがWindows向けのネイティブiCloudパスワードアプリを実装し、Edge&Chromeで自動入力をサポートした「iCloud for Windows 12.5」をリリースしています。詳細は以下から。
Appleは2021年秋にもリリースを予定しているmacOS 12 Montereyでシステム環境設定アプリにパスワード管理機能を実装するとともに、現在Google ChromeとMicrosoft Edgeブラウザに提供している機能拡張をアップデートしWindows向けにもネイティブなiCloud Passwordアプリを提供すると発表していましたが、
Windows上でiCloudのパスワードを管理
新しいiCloud Passwordsアプリを使うと、iCloudに保存されたパスワードにWindowsデバイスからアクセスして管理できます。このアプリはiCloud for Windowsに含まれます。Montereyプレビューより
Apple WebKitチームのRicky Mondelloさんらによると、Appleは現地時間2021年08月16日にMicrosoft Storeを通してリリースした「iCloud for Windows 12.5」で、発表していたとおりWindowsネイティブのパスワードマネージャーアプリ「iCloudパスワードアプリ (iCloud Password App)」の提供を開始したそうです。
Big news today! Apple just released iCloud for Windows 12.5, which includes a new, native password manager app, and support for AutoFill in Microsoft Edge and Google Chrome. ☁️🔑🪟 https://t.co/k7Kw6lFwTc
— Ricky Mondello (@rmondello) August 16, 2021
iCloud for Windows 12.5
- 新しいiCloudパスワードAppでWindowsPCに保存されているパスワードを表示および管理することができます
- iCloudパスワードの拡張機能を使用して、デバイスとPC間でEdgeのパスワードを同期することができます
リリースノートより
iCloudパスワードアプリはiCloud for Windows 12.5で[パスワード]を有効にするとインストールされ、機能としてはmacOSやiOSのSafariでiCloudキーチェーンに保存したパスワードを同期し参照することや、Windows PCからiCloudキーチェーンにパスワードの追加/削除を行えるようになります。
また、同じくiCloud for Windows 12.5ではGoogle ChromeおよびMicrosoft Edge機能拡張がアップデートされ、パスワードやアカウントの自動入力(Autofill)が可能になっているので、Windowsユーザーの方は試してみてください。
おまけ
*AppleはmacOS 12 MontereyおよびiOS 15のデフォルトブラウザとなる「Safari 15」でパスワード管理機能をアップデートし、タイムベースのワンタイムパスワード「TOTP (TOTP:Time-based One Time Password)」の管理機能も実装すると発表しているので、今後Windows版のiCloudパスワードアプリでも同様の機能が実装されると思われます。
追記
iCloudパスワードアプリ for Windowsをセットアップして利用してみました。現在のところiCloudパスワードアプリを利用するには”Windows Hello”の設定が必要で、リリース段階ではmacOS/iOSのSafariのパスワードマネージャで採用されているようなパスワードチェック機能はなく、パスワードの閲覧と編集機能のみとなっています。
- iCloud を入手 – Microsoft Store
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