AppleがYouTubeとVimeoビデオの書類内再生やiBooks Authorの読み込み機能をサポートした「Pages」、XLOOKUPやXMATCH, REGEXなど複数の関数をサポートした「Numbers」などをリリースしています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2020年07月09日、同社のオフィススイートとして開発しているドキュメント作成アプリ「Pages」および表計算アプリ「Numbers」、プレゼンテーション用アプリ「Keynote」のMac/iOS版をv10.1へアップデートし、新たに以下の機能を追加したと発表しています。
Pages v10.1
リーディング表示
Pages v10.1では、iOS版に新たに「リーディング表示」という書類の閲覧のみが可能なモードが追加され、編集モードに切り替えるまで書類の編集が抑制され、意図しない編集を防ぐことができるようになりました。
Webビデオ
Pages v10.1のMac/iOS版では、挿入メニューに「Webビデオ」という項目が追加され、YouTubeとVimeoに投稿されている動画のURLを入力することで、書類内に動画を挿入&再生することが可能になりました。
iBooks Author
Appleは現地時間2020年06月10日、テキストや画像、インタラクティブな図表を用いて電子書籍を作成しAppleのBooks Storeで公開できるオーサリングツール「iBooks Author」のアップデートを終了し、2020年07月01日付で新規ユーザがiBooks Authorアプリを利用できなくすると発表していましたが、
Pages for Mac v10.1には、そのiBooks Authorの書類のインポート機能が導入され、iBooks Authorで作成されたブックを開き、Apple BooksやEPUBフォーマットで書き出すことが可能になています。
Numbers
Numbers for Mac/iOS v10.1では、Pagesと同じくスプレッドシート内にYouTubeやVimeoのビデオを挿入し再生できるようになったほか、Microsoft Excelと同様にXLOOKUPやXMATCH関数がサポートされ、
加えて、正規表現REGEXとREGX.EXTRACTが追加され、以下の関数と合わせて表データ内を検索/置換することが可能となりました。
FIND, SEARCH, SUBSTITUTE, TEXTAFTER, TEXTBEFORE, TEXTBETWEEN, COUNTMATCHES, AVERAGEIF, AVERAGEIFS, COUNTIF, COUNTIFS, IF, IFS, MINIFS, MAXIFS, SUMIF, SUMIFS, MATCH, XMATCH, LOOKUP, VLOOKUP, HLOOKUP, XLOOKUP
Keynote
スライドショーのウィンドウ再生
Keynote for Macではスライドショーをフルスクリーンではなくウィンドウで開くことが可能になり、SlidePilot等と同様にスライドショーをプロジェクターや大型モニターに映しながら、メインのMacでは資料を表示するといった使い方が可能になりました。
スライド切り替え中のムービー再生
Keynote for Mac/iOS v10.1では、ムービー再生がスライド切り替え中も継続されるようになりました。これにより複数のスライドに同じムービーを挿入すれば、ムービーの再生が始めからではなく、継続されシームレスな表示が可能になっています。
リリースノート
Pages for Mac/iOS v10.1
- YouTubeおよびVimeoのビデオを書類内で直接再生できます。*
- 新しいリーディング表示を使用して、意図しない編集をすることなく、書類をスクロールしたり拡大/縮小したりできます。(iOSのみ)
- イメージ、ビデオ、図形などのオブジェクトにキャプションおよびタイトルを簡単に追加できます。
- 新しい関数を使用して、さらに柔軟性の高い数式を作成できます。(Macのみ)
- iBooks Authorのブックを読み込んでPagesで作業できます。(Macのみ)
Numbers for Mac/iOS v10.1
- YouTubeおよびVimeoのビデオをスプレッドシート内で直接再生できます。*
- イメージ、ビデオ、図形などのオブジェクトにキャプションおよびタイトルを簡単に追加できます。
- XLOOKUP、XMATCH、およびREGEXなどの新しい関数により、パターンを照合したり、テキストを操作したり、柔軟性の高い数式を作成したりできます。
* 利用できない地域もあります
Keynote for Mac/iOS v10.1
- 新しいオプションの“スライドショーをウインドウで再生”を使用すると、ローカルまたはビデオ会議でのプレゼンテーション中にほかのアプリケーションにアクセスできます。(Macのみ)
- スライドの切り替え中もムービーを再生できるようになりました。同じムービーを複数のスライドに追加すると、ムービーの再生が1つのスライドから次のスライドへと継続されます。
- “パスに揃える”オプションを使用すると、オブジェクトがモーションパスに沿って移動している間、常に正しい方向を指します。
- イメージ、ビデオ、図形などのオブジェクトにキャプションおよびタイトルを簡単に追加できます。
- AppleのApp – App Store
コメント
Numbersは便利なんだけど使っている人が少ないのが寂しい。
Microsoft Officeだと結構前からサポートされてるsvgの取り込みも出来ないこのApple謹製オフィススイート…
Office 2016が出るくらいまではコレらもそれなりに使えるものだったけど、最早大きく使い勝手に差が出来てて不便な事の方が多い