Safari v14では、よく訪れるページの表示速度だけでなく、リンクのクリックやPDFファイルのレンダリング、反応しなくなったタブを閉じるレスポンスが向上しているそうです。詳細は以下から。
Appleは06月21日より開催した世界開発者会議(WWDC20)の基調講演の中で、AppleOSのデフォルトブラウザであるSafariの次期バージョン「Safari v14」では大幅なアップデートを行い、JavaScriptのパフォーマンスを劇的に向上させるとともに、
ページの表示速度を向上させ、頻繁に訪れたことのあるWebサイトならばGoogle Chromeと比較して50%速く表示できるとコメントしましたが、WWDC20のセッション10663「What’s new for web developers」では、この他のSafari v14の改善点が紹介されています。
Safari v14
約2週に1回のペースで更新されるSafari Technology Previewの取りまとめなどを行っている、Apple WebテクノロジーエバンジェリストJonathan Davis(@jonathandavis)さんによると、Safari v14ではブラウジングパフォーマンスが改善され、
初めて訪れるリンクのクリックが13%高速化され、最近訪れたことのあるリンクならばクリックが42%、アドレスバーのURL検索入力が52%高速になり、ページキャッシュを最大34%多くすることでインスタントバックが向上し、PDFファイルはダウンロード中の1stページの表示が最大60%早くなるそうで、Webページが反応しなくなったタブを閉じるレスポンスは3秒半から50ミリ秒まで短縮できたと紹介しています。
Page load performance is foundational to our browsing experience feeling fast and I’m pleased to report Safari 14 is 13% faster, clicking a link to an unvisited site, and up to 42% faster clicking a link for a recently visited web page. Typing a URL into the search in address bar or recently visited web page is 52% faster. We improve instant back by cashing up to 34% more pages. PDFs show the first page 60 times faster while downloading.and outside of page load performance closing unresponsive tabs is down from 3 1/2 seconds to just 50 milliseconds.
What’s new for web developers – WWDC 2020 – Videos – Apple Developer
また、開発者に対してはSafari v14でスクロール時のCPU使用率が3分の1になり、スクロール時に発生していたフレーム落ちがなくなり(Zero-Dropped Frames)、IndexedDB のIndexedDBの操作が最大10倍、for-ofループはオーバーヘッドを減らすことで最大5倍、JaaScript Promiseは最大2倍、delete操作は最大12倍高速化されているそうで、
加えて、WebデザイナーやWeb/サーバー管理者側に対しては、既にSafari v14ではGoogleが開発した画像フォーマット「WebP」が正式にサポートされることが発表されており、
Appleのテストでは、WebPは同一画像/同等画質の画像を非可逆圧縮のJPEGならばファイルサイズを41%縮小でき、可逆圧縮(ロスレス)のPNGと比較しても33%縮小できるため、Webサイトやアプリを開発されている方は対応を検討する時期かもしれません。
- What’s new for web developers – WWDC 2020 – Videos – Apple Developer
コメント
いつの間にかフェデリギの顔を見るだけでイライラしてくるようになってしまった
WebPの紹介部分だけ見ると、あたかもAppleが作ったかのようだな
難癖つけてさんざん対応見送って、で周りが使い出すとドヤ顔で…っていつものパターンか
よくChromeと比較してなんてできるよな
速く動くのはいいね。比較するほど速いんだからいいじゃん。