macOS 10.15.5 CatalinaでMacBook Air/Proに導入された新しいバッテリー状態管理機能は、MacBookのバッテリー駆動時間を短くする可能性があるので注意を。

バッテリーの状態管理機能をOFFにする macOS 10.15 Catalina
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 macOS 10.15.5 CatalinaでMacBook Air/Proシリーズに導入された新しいバッテリー状態管理機能は、MacBook Air/Proの駆動時間を短くする可能性があるので注意して下さい。詳細は以下から。


 Appleは現地時間2020年05月26日、macOS Catalinaの5度目のアップデートとなるmacOS Catalina 10.15.5 Build 19F96をリリースし、このアップデートにMacBook Air/Proに搭載されたバッテリーの経年劣化の進行に合わせてピーク容量を減らし、バッテリー寿命を伸ばす新しい「バッテリーの状態管理機能(Battery health management)」を追加していますが、この機能は以下の通り、MacBookシリーズのバッテリー駆動期間を短くする可能性があります。

macOS Catalina 10.15.5 (19F96)

macOS Catalina 10.15.5では、ノートブックの“省エネルギー”設定にバッテリーの状態管理機能が追加

リリースノートより抜粋

新しいバッテリー状態管理機能

 この機能はバッテリーの温度やMacBook Air/Proのバッテリー充電パターンを収集し、バッテリーを日常の利用状況に即して最適な分だけ充電することで、バッテリーの消耗を抑え、経年劣化の進行を遅らせるというプロセスを取るため、この機能のために1回のバッテリーの充電でのMacBook Air/Proの駆動時間が短くなる可能性があります。

バッテリーの状態管理機能(battery health management)

バッテリーの状態管理には、バッテリーを長持ちさせるというメリットがありますが、充電量が制限されている場合には、バッテリーの充電 1 回分で Mac を実行できる時間が短くなる可能性も併せ持ちます。Mac ノートブックを次に充電するまで極力長い時間持たせることが最優先なら、この機能を無効にしておくことができます。

Mac ノートブックのバッテリーの状態管理について – Apple サポート

 このためAppleはこの機能を導入するにあたり、Beta段階からサポートページを公開しユーザーや管理者への周知に努め、システム環境設定アプリの[省エネルギー] → [バッテリーの状態…]にバッテリーの状態管理機能をOFFにするオプションを追加しています。

バッテリーの状態管理機能をOFFにする

 この機能はThunderbolt 3ポートを搭載したMacBook AirおよびMacBook ProにデフォルトでONの状態で導入されており、バッテリーの寿命を伸ばしてくれますが、上記の通り1回のバッテリーの充電でのMacBook Air/Proの駆動時間が短くなる可能性もあるため、バッテリー駆動時間を優先したい場合は、システム環境設定の省エネルギー項目から、この機能をOFFにしておくことをお勧めします。

バッテリーの状態管理機能を無効にする

追記

 この機能はThunderbolt 3を搭載したMacBook Pro/Airシリーズで導入されているため、MacBook Pro (2016)およびMacBook Air (Retina, 13-inch, 2018)でのみ上記のオプションが表示され、これらの機種はApple T1/T2チップを搭載していることから、バッテリー管理もiOSデバイスと同じくAppleのSoCが担当しているはずです。

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)では利用出来ないバッテリー状態管理機能

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)では利用出来ないバッテリー状態管理機能

コメント

  1. 匿名 より:

    そりゃそうだ

  2. 匿名 より:

    古いMACはサポートされないですかね、「バッテリーの状態」ボタンがないです。

    • applech2 より:

      Appleによると、この機能はThunderbolt 3を搭載したMacBook Pro/Air以降で導入されているそうです。

  3. 匿名 より:

    買い替えサイクルが早くなるわけだ

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