Thunderbolt 3対応のMac miniでeGPUに接続されたディスプレイに起動画面が表示されない不具合はHDMIディスプレイ・エミュレータを利用すれば解決できるそうです。詳細は以下から。
ヘッドレスMacであるMac mini (2018)ではmacOS 10.14.6 Mojave以降、macOS 10.15.4 CatalinaでもFileVaultが有効の場合eGPUに接続したディスプレイで起動画面が表示されない不具合が続いていますが、Appleが開発者向けに発売したeGPU開発キットなどを手掛ける米Sonnetは現地時間2020年05月17日、この問題に関してFAQを更新し、HDMIディスプレイエミュレータを利用した解決方法を追加しています。
Under macOS 10.14.6+, a 2018 Mac mini must be booted with a monitor connected to the Mac mini’s HDMI port. If you have a Mac mini, you must either (a) Connect an HDMI display emulator plug to the Mac mini HDMI port and mirror displays; or (2) Connect a monitor to the Mac mini’s HDMI port to log in, and then move the HDMI monitor connection to the eGPU.
eGFX Breakaway Box Puck Support Library – Sonnet
HDMIディスプレイエミュレータ(またはダミーHDMIアダプタ)はMacやPCのHDMIポートに接続することで、ハードウェア的に仮想ディスプレイを作り出すアダプタで、昔からヘッドレスMac miniの性能を引き出したり、MacBook ProのBuild-inディスプレイ上で動くアプリにeGPUを割り当てるために利用されていますが、
今回の問題に対しても、Thunderbolt 3ポートを搭載したMac miniのHDMIポートにHDMIディスプレイエミュレータを接続して、ディスプレイをミラーリングすれば、HDMIディスプレイエミュレータ側の出力がeGPUに接続されたディスプレイに反映され表示できるそうです。
HDMIディスプレイエミュレータはFullHD対応のもので1,000円、4K対応のものでも2,000円程度で購入可能なので1つ持っておくと便利ですが、この問題は古いmacOS 10.13 High SierraやmacOS 10.14.5 Mojave以下で発生していなかったことを考えると、今後のアップデートで修正されるかもしれません。
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