Primate Labs、クロスプラットフォーム対応のベンチマークアプリ「Geekbench v5」をリリース。ARやML分野のワークロードを追加しシステム要件はmacOS 10.13.5/iOS 12以上に。

Geekbench v5 アプリ
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 Primate Labsがクロスプラットフォーム対応のベンチマークアプリ「Geekbench v5」をリリースしています。詳細は以下から。

Geekbench v5

 カナダPrimate Labs Inc,は現地時間2019年09月03日、クロスプラットフォームに対応したベンチマークアプリ「Geekbench」シリーズの最新バージョンとなる「Geekbench v5」および「Geekbench v5 Pro」を正式にリリースしたと発表しています。

Geekbench v5

Geekbench 5, the latest major upgrade to Primate Labs’ easy-to-use cross-platform benchmark, is now available for download. Geekbench 5 allows you to measure your system’s power more accurately than ever before.You can download Geekbench 5 for Windows, macOS, and Linux from the Geekbench website. You can also download Geekbench 5 for iOS and Geekbench 5 Pro for iOS from the App Store.

Geekbench 5 – Primate Labs

Geekbench v5の変更点

 Geekbench v5はv4.x同様macOS/Windows/iOS/Android/Linuxのクロスプラットフォームに対応しているものの、64-bitプロセッサのみのサポートとなり、最小システム要件もmacOSはOS X 10.11 El CapitanからmacOS 10.13.5 High Sierraへ、iOSはiOS 9からiOS 12へ引き上げられており、

プラットフォーム Geekbench 4 Geekbench 5
Android Android 5.0 Lollipop Android 7.0 Nougat
iOS iOS 9 iOS 12
Linux Ubuntu 14.04 LTS Ubuntu 16.04 LTS
macOS OS X 10.11 El Capitan macOS 10.13.5 High Sierra
Windows Windows 7 Windows 10

Geekbench 5 is 64-bit only, dropping support for 32-bit processors and operating systems. Geekbench 5 does not include any of the compromises required to run on 32-bit systems.

Geekbench 5 – Primate Labs

加えて、Geekbench v5では最近のアプリケーションや技術のトレンドを踏まえて、CPUベンチマークにはHorizon DetectionやImage Inpainting、MobileNetといったAR(仮想現実)やML(機械学習)のスコアを測定できるワークロードが追加され、GPU(Compute)ベンチマークはグラフィックスAPI「Vulkan」を利用したスコアを測定できるようになっています。

Vulkan

Vulkanを利用したベンチマークはAndroid, Windows, Linuxのみで、AppleOSはv4と変わらずOpenCL/Metalのみの対応です。

 新しいワークロードが追加されたことでGeekbench v4とv5のスコアには互換性がなくなっており、ベースラインもGeekbench v4がIntel Core i7-6600U@2.6 GHzを4,000ポイントと設定したのに対し、Geekbench v5はベースラインをIntel Core i3-8100 1000@3.60 GHzを1,000ポイントと設定しているため、見かけ上は以下の通りGeekbench v5の方がスコアが低いように見えるので注意が必要です。

Geekbench 4と5のスコア

Geekbenchシリーズのベースライン

  • Geekbench v2はPower Mac G5 (Early 2003)のPowerPC 970FX@2.0GHzを1,000ポイントと設定。
  • Geekbench v3はIntel Core i5-2520M@2.5 GHzを2,500ポイントと設定。
  • Geekbench v4はIntel Core i7-6600U@2.6 GHzを4,000ポイントと設定。
  • Geekbench v5はIntel Core i3-8100@3.60 GHzを1,000ポイントと設定。

 また、Geekbench 5 for MacはmacOS 10.14 Mojave以降でダークモードに対応しており、投稿されたスコアの統計値を確認できるGeekbench BrowserもGeekbench 5に対応したチャートにアップデートされています。

Geekbench v5 Browser and Dark Mode

iOS 13リリース後はiOS版でもダークモードをサポート予定で、Android版は今週中にはGoogle Playで公開されるそうです。

価格

 Geekbench v5シリーズは無料の”Tryout”モードでも利用できますが、その場合計測したスコアは自動的にGeekbenchブラウザへ投稿され、Command Line ToolsやStandalone Modeといった機能が利用できないため、全ての機能を利用したいユーザーの方はライセンスを購入する必要があり、

Geekbench 5 Compare Versions

Primate Labsは2019年09月10日まで公式ストアおよびApp StoreでStandard/Proライセンスを50%OFFで販売するそうなので、ベンチマーク好きの方はチェックしてみてください。

Geekbench 5 Licence

  • Geekbench 5 Pro macOS, Windows, Linux: 99.99ドル → 49.99ドル
  • Geekbench 5 macOS, Windows, Linux: 14.99ドル → 7.49ドル
  • Geekbench 5 for macOS: 9.99ドル → 4.99ドル
  • Geekbench 5 for Windows: 9.99ドル → 4.99ドル
  • Geekbench 5 for Linux: 9.99ドル → 4.99ドル
  • Geekbench 5 for iOS: 無料 (App Store)
  • Geekbench 5 Pro for iOS: 1,200円 → 600円 (App Store)

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