Python APIやステータスバー、新しいテーマが追加されたMac用ターミナルアプリ「iTerm2 v3.3.0」がリリースされています。詳細は以下から。
元Googleのエンジニアで、現在はWhatsAppのソフトウェアエンジニアを務めるGeorge Nachmanさんは現地時間2019年07月31日、自身がGoogleの20% Projectの一環として開発を開始したMac用ターミナルアプリ「iTerm」シリーズの最新版となる「iTerm2 v3.3.0」を新たにリリースしたと発表しています。
Major New Features
- A Python scripting API has been added to enable extensive configuration and customization. See https://iterm2.com/python-api for details.
- A scriptable status bar has been added with 13 built-in configurable components.
- Two new themes:
- Minimal: Reduces visual clutter. Modernist.
- Compact: Moves tabs into the title bar to save space, while preserving the general appearance of a macOS app.
リリースノートより抜粋
iTerm2 v3.3.0
iTerm2 v3.3.0は昨年08月にリリースしたGPUレンダリングをサポートした「iTerm2 v3.2.0」以来のメジャーアップデートとなるそうで、macOS 10.14.x以降では新たに視覚的な混乱を抑制したモダンな「Minimal」テーマと出力エリアのサイズはそのままにタブサイズなどを小さくした「Compact」の2つの新テーマが利用できるようになっており、
加えて、同バージョンからは[Preferences]パネルの[Profiles] → [Session]タブ → [✅Status bar enabled]を有効にすることで、iTerm2ウィンドウのTopかBottomにステータスバーを表示することが可能になっています。
ステータスバーに表示できるコンポーネントメニューはデフォルトでバッテリー残量、CPU, メモリ, ネットワーク使用率、時計、カスタムアクション、gitステータス(ブランチ名)、ホストネーム、ユーザーネーム、Jobネーム、カレントディレクトリ、検索ツールが用意されており[Configure Status Bar]からドラッグ&ドロップで追加/削除できるようになっています。
加えて、iTerm2 v3.3.0ではPython APIがアップデートされ、Status Barやタイトル表示をユーザーが作成できるようになり、タイトルにはセッションやプロファイル名の表示、プリセットされたEmacsやVim, Git, HTTPアイコン(by Hyper)が実行時に表示されるようになっているので、ユーザーの方はアップデートしてみてください。
また、GeorgeさんはiTerm2の開発資金をPatreonで募っているので、余裕のある方はパトロン(支援者)になってあげてください。
- GitLab/GitHub – iTerm2
- macOS Terminal Replacement – iTerm2
- George Nachman is creating iTerm2 – Patreon
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