Autodesk、AppleがmacOS 10.14 Mojaveで「OpenGL」を非推奨とすることを受けて、AliasとVREDでMacを非サポートに。

　AutodeskがAppleがmacOS 10.14 Mojaveで「OpenGL」を非推奨とすることを受けて、AliasとVREDでMacを非サポートとすると発表しています。詳細は以下から。

　米NVIDIAの研究者Morgan McGuireさんらGPU関係者のツイートによると、AutoCADなどを開発＆販売している米Autodesk Inc.は現地時間2018年07月20日、Appleが2018年秋にリリースを予定しているmacOS 10.14 MojaveでグラフィクスAPI「OpenGL」および「OpenCL」の利用を非推奨とすることを受けて、OpenGLを利用している2製品でMacのサポートを終了すると発表しているそうです。

What is happening to the Mac support for Autodesk Alias and VRED?

After July 13, 2018, Autodesk will no longer provide Mac versions of Alias and VRED, beginning with version 19.1.
Prior versions of Alias (2019.0 and earlier) can continue to run on High Sierra or earlier operating system versions. Once Apple releases Mojave, no versions of VRED will run on that operating system due to the OpenGL deprecation.

Discontinuation of Mac Support for Autodesk Alias and VRED | Alias Products | Autodesk Knowledge Network

Autodesk Alias&VRED

　Macが非サポートとなるのは自動車などのサーフェイス解析を行うインダストリアルデザイン用のAutodesk AliasとVREDで、2018年07月13日以降AutodeskはMacへの同製品の提供を終了しており、Aliasはv2019.0以前のバージョンはHigh Sierra以前のmacOSで引き続き動くものの、

Mojave以降はOpenGLが非サポートとなることで、VREDは動かなくなるだろうとコメントしており、今後 最新のAliasやVREDを利用したい場合はWindows PCやBootCampを利用して、Windowsバージョンを利用するか、Sierraなど古い環境をアップグレードせずに利用することでサポートできるとしています(High SierraにはAppleが修正していない不具合があるようです)。

Platforms State of the Union 2018より

おまけ

　Appleは2018年秋にリリースを予定しているmacOS MojaveおよびiOS 12、tvOS 12からグラフィクスAPI「OpenGL (OpenGL ES)」および「OpenCL」の利用を非推奨としたため、数年後にはApple OSでOpenGL/CLが廃止され、同社のグラフィックスAPI「Metal」への移行が必要になってくると思われますが、

Autodeskは2017年に開催されたiPad ProのKeynoteで主力製品＆サービスであるAutoCAD 360のPRを行っているので、ユーザーの少ない製品のサポートを取りやめ開発リソースを主力製品に移していると思われます。

• Discontinuation of Mac Support for Autodesk Alias and VRED | Alias Products – Autodesk Knowledge Network
• Apple、macOS 10.14 Mojave/iOS 12で「OpenGL/ES」および「OpenCL」を非推奨にし、Metalへの移行を促す。