MacBook Pro (2018)のCore i9モデルのスロットリング問題はVRMが原因で、パッチやソフトウェア・アップデートで改善できる?

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 MacBook Pro (2018)のCore i9モデルのスロットリング問題はVRMが原因で、パッチやソフトウェア・アップデートで改善できるのではないかという情報が出ています。詳細は以下から。

MacBook Pro 2018のアイコン

 Appleが2018年07月11日より発売を開始したMacBook Pro (2018)の15インチモデルはCPUにIntelの第8世代Core i9プロセッサ「Intel Core i9-8950HK」がオプションで選択できますが、このCore i9モデルはAdobe PremiereなどCPUとGPUを同時に利用するとサーマルスロットリングが発生し、期待したパフォーマンスが出ないという問題が取りざたされていますが、この問題はMacのVRM(Voltage Regulator Module)にあるのではないかという話題が出ているそうです。

MacBook Pro 2018のフルカスタマイズ

As you may have read on other threads, the ultimate root cause of the very bad performance drop during the throttling is not thermal throttling of the CPU, but rather power throttling of the VRM (voltage regulator module), being unable to satisfy the power desires of the i9 CPU.

Optimal CPU Tuning settings for i9 MBP to stop VRM throttling / Explanation of Apple’s Engineering Failure : macbookpro – Reddit

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VRMとMSR

 Redditでこの事を公開したrandompersonxさんによると、MacBook ProのVRMの温度が設定された最大値を超えると、マザーボードはCPUのクロック数を落とし、VRMを冷やそうとするそうで、またVRMが適温まで下がるとCPUはTurbo Boostによりクロック数を最大値まで持っていくため、CPUモニターアプリなどでクロック数の激しいスパイクが出てしまうとコメントしており、

これを回避するためにCPUの低電圧化用スクリプト「VoltageShift」を利用し、MSR(Model Specific Register)ドライバにrandompersonxさんが導き出した”Turbo Boost”と”Steady State”時の時間とワット数を変更することで、この問題を修正できた(スロットリングが軽減した)と報告し、他のユーザーも同様の結果が出ているようです。

tl;dr … I found the magical command which makes my i9 MBP capable of Cinebench scores of ~1100 on the first run, and 1000-1100 on each successive run, without throttling even if I run it back-to-back-to-back-to-back.
[…]
RDMSR 610 returns value 0x4283e800dd8320[…]
So, Apple has shipped the i9 Macbook Pro with it’s CPU power regulation set to to 125 Watt Turbo for 28 seconds, 100 Watt Steady state.[…]
Compiling this all together leads to the CORRECT MSR for this machine: 0x4283E8001B8188

Optimal CPU Tuning settings for i9 MBP to stop VRM throttling / Explanation of Apple’s Engineering Failure : macbookpro – Reddit

 また、randompersonxさんはAppleのようなエンジニアリング力のある企業が、このMSR設定でMacBook Pro (2018)を出荷したのは非常に無責任だとコメントしていますが、これが正しければMacBook Pro (2018)のスロットリング問題は「ソフトウェア・アップデートで解決できるのではないか?」という意見も出ています。

In my opinion, Apple seriously screwed up here. The testing that I did was easily within Apple’s capabilities, and it is highly irresponsible of them to ship these machines out this way.

Optimal CPU Tuning settings for i9 MBP to stop VRM throttling / Explanation of Apple’s Engineering Failure : macbookpro – Reddit

おまけ

 先週末から今週にかけてMacBook Pro (2018)のサーマルスロットリング問題に関する動画がYouTubeに多数公開されており、「Adobe PremiereやFortniteなどで性能が低下する」や「(スロットリングはあっても)Core i7よりはCore i9の方が速い」、「ユーティリティでファンを全開にしてやれば改善する」など様々な意見が出ていますが、「Intel Power Gadget for Mac v3.5.3」でグラフのスパイクが減ったことをFarukさん(以下動画8:19)が確認しており、

The RegisterはIntel Core i9のスロットリング問題は同じi9-8950HKを搭載したDell XPS 15の上位モデルでも発生している事を取り上げ、これはプロセッサの温度に余力がある場合クロックを200MHz引き上げる「Intel Thermal Velocity Boost(TVB)」が一つの要因になっているのではないかという意見も出ていると紹介した上で、

インテル® Thermal Velocity Boost
インテル® Thermal Velocity Boost によって、プロセッサー IA コア はプロセッサーの温度が許す限り、インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0 の周波数を必要に応じて自動的に引き上げることができます。インテル® Thermal Velocity Boost 機能は、マルチスレッドおよびシングルスレッドのワークロードのパフォーマンスを高めるように設計されています。

製品の仕様情報 – Intel® Core™ i9-8950HK Processor (12M Cache, up to 4.80 GHz)

IntelおよびApple, Dellにコメントを求めたところ、Intelからは「顧客からのフィードバックは我々にとって大変重要なもので、我々はOEMパートナーと協力して調査しており、この問題についてより多くの情報が公開できるようになれば共有したい」とコメントしたそうなので、解決にはもう少し時間がかかりそうです。

“Customer feedback is very important to us and we are working closely with our OEM partners to investigate. We will share more information when it is available,” Intel told us. Dell and Apple had yet to respond at press time. ®

The Core i9 clock cycles go up. Who cares where they come down? – The Register

コメント

  1. 匿名 より:

    これドライバの値を書き換えるよりVoltaてアプリで消費電力制御した方が簡単にスロットを止められるみたい。

    ttps://www.notebookcheck.net/Apple-MacBook-Pro-2018-Much-more-performance-with-a-few-clicks.317552.0.html

  2. 匿名 より:

    バグってることを承知でサービス開始するクソシャゲ並の品質管理だな

  3. 匿名 より:

    クロック下げたらそりゃ緩和されるよとしか