iMac Pro (2017)の分解動画やブロック図(予想)、メモリ仕様が公開されています。詳細は以下から。
米OWCは現地時間2017年12月27日、Appleが12月14日より発売を開始したIntel Xeon Wプロセッサ搭載の「iMac Pro (2017)」の分解動画を公開しています。
OWCの分解動画
はじめに、OWCが公開した分解動画(Teardown)ではAppleがスペックを公開(#2)していたメモリに加え、”Dual SSD modules”とコメントしていたストレージが中央のヒートシンクの下にある事が確認され、1TBモデルでも512GBx2でRAIDを構成しているようで、
また、メモリ、SSDおよびCPU(Xeon)は内部にアクセスさえできれば取り外し可能で、OWCのLarry O’Connor CEOは今後AppleのCTO価格より安いメモリアップグレードKit(DIY Kit)の発売やTurnkeyアップグレードプログラムを用意すると発表しています。
Memory Upgrade Options Coming Soon!
“OWC is excited to announce that it has confirmed OWC memory compatibility and that both DIY Kit and Turnkey Upgrade programs for iMac Pro will be forthcoming. Being able to upgrade the iMac Pro with more memory should an existing memory config prove to be inadequate is a great benefit for the longevity of these impressive, powerful new systems,” said OWC CEO Larry O’Connor.OWC Tears Down the 2017 iMac Pro, Announces Future Memory Upgrade Programs – Other World Computing Blog
ただし、現在のところiMac Pro (2017)に採用されている2666MHz DDR4 ECCメモリは単価が高く、32GBメモリのiMac Proを購入した後に別途64GB(16GBx4)/128GB(32GBx4)を購入すると場合によってはCTOより高くなってしまうようですが、
O’Connorさんは将来的にはCTOとDIYの差は大きくなると思うので、アップグレードが可能だと知っておくことは有益な情報だとコメントしています。
Apple StoreでのCTO価格
- 32GB 2,666MHz DDR4 ECCメモリ : デフォルト
- 64GB 2,666MHz DDR4 ECCメモリ : + ¥88,000 (税別)
- 128GB 2,666MHz DDR4 ECCメモリ + ¥264,000 (税別)
メモリ仕様
AppleはiMac Pro (2017)の発売に伴いiMac Proに採用されているDRAM/VRAMの仕様も公開しており、既報の通りDRAMはユーザーがアクセスしアップグレードする事はできないそうですが、正規サービスプロバイダ(AASP : Apple Authorized Service Provider)は128GBまでのアップグレードを対応するため、
iMac Pro Model | Max. DRAM | User-Installable Slot | AASP-Installable Slot | Video/VRAM |
---|---|---|---|---|
iMac Pro (2017) | 128GB | None | 2666MHz DDR4 ECC | 8GB or 16GB HBM2 |
メモリのアップグレードが必要な方はApple StoreかAASPに連絡を取り、メモリのアップグレードが可能かを確認し予約を入れて欲しいとコメントしています。
The memory in iMac Pro (2017) isn’t user-accessible. If the memory in your iMac Pro needs to be replaced, contact an Apple Store or Apple Authorized Service Provider. If you’d like to upgrade the memory in your iMac Pro, an Apple Authorized Service Provider can help. Before you schedule an appointment, confirm that the specific store or service provider that you contact offers memory upgrade services.
ブロック図
また、Tumblrの元CTOで現在はOvercastなどを開発しているMarco ArmentさんらはiMac Pro (2017)に搭載されているXeonのPCIeレーン数を予想し、MacRumrosフォーラムのLightBulbFunさんがこれを元にブロックとレイアウト図をクリスマス休暇に作成したそうです。
AppleはiMac Pro (2017)でApple製のMac用第2世代SoC「Apple T2」を採用し、システムマネジメントやイメージシグナルプロセッサ(FaceTime HD)、オーディオ、SSDコントローラーとして利用しているため、まだ正確なものでは無いそうですが、Mac Proのブロック図をベースとしているのでそれ以外の大きな間違いはないと思われます。
レイアウト図
- OWC Tears Down the 2017 iMac Pro, Announces Future Memory Upgrade Programs – Other World Computing Blog
コメント
SoCがメインでCPUは演算エンジンって感じなのかな?