新しいiPad Proでリフレッシュレート120Hzを可能にするProMotionがApple Pencilの遅延にどれほど影響するかを撮影した動画。

Apple Pencilのアイコン。 Apple-Pencil
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 新しいiPad Proで採用されたProMotionがApple Pencilの遅延にどれほど影響するかを撮影した動画が公開されています。詳細は以下から。

Apple Pencilのアイコン。

 Appleは先日行ったWWDC 2017の基調講演の中で、120Hzのリフレッシュレートに対応した新しいiPad Proを発表し、これをProMotionテクノロジーというマーケティング用語で表していましたが、このProMotionテクノロジーがApple Pencilの遅延にどれだけ影響するかを撮影した動画が公開されています。

120HzのiPad Pro

新しいiPad ProのRetinaディスプレイは、120Hzのリフレッシュレートに対応します。だから、映画やビデオは目を見張るほどのクオリティになり、ゲームはブロックノイズにわずらわされることなくスムーズにプレイできます。その速さがもたらすのは息をのむような美しさ。しかも、指でタッチする、Apple Pencilで描くなど、ディスプレイをどのように使っても、さらなる反応の良さを感じられます。

iPad Pro – Apple

 動画を公開しているのはiMoreのSerenity Caldwellさんで、旧iPad Pro 9.7インチ(左)と新しいiPad Pro 10.5インチ(右)にApple Pencilで線を描いた時の様子をiPhone 7 Plusのスローモーションカメラ(120fps)で撮影しているそうです。

 Serenityさんは新しいiPad Proについて、今までのiPad Proが予測線(素早く書いた時に見える薄い線)の技術を使い、これから描く線を予測し描写していた線と違い、ProMotionテクノロジーによりリフレッシュレートが120Hzになったことで描写の遅延が半分になり、Procreateなどの複雑なプロユーザー向けアプリでその違いをはっきり見て取れるとコメントしているので、新旧のiPad Proをお持ちの方はチェックしてみて下さい。

Up until now, the iPad Pro has only been able to render 60 frames of that data a second, using its predictive line technology to “guess” what the line would eventually look like until the screen caught up.[…]From our time with the iPad, this results in a noticeable difference in drawing with Notes; where it really stands out, however, is in a complex program like Procreate.

Apple’s ProMotion is going to change how we use our devices – iMore

より高解像度なGIF動画がiMoreのサイトに掲載されています。

おまけ:ProMotionとApple Pencilの関係

 以前、ProcreateがProMotionに対応した際、「なぜProMotionがApple Pencilの性能を20msまで引き上げるのか?」という主旨の質問を頂きましたが、Apple Pencilはもともと120Hzより高い240Hzのサンプリングレートを持っているため、

Apple Pencilのサンプリングレートは240Hz

基調講演内でもコメントされていた通り、iPad Proのリフレッシュレートを120Hz(1秒間に何フレーム表示するか)まで上げることで、これまでの倍のフレーム数が表示出来るため、Apple PencilとiPad Proのサンプリング/レンダリングレートの差が半分に縮まっただけで、Apple Pencilがアップデートされたわけではありません。

iPad ProのProMotionテクノロジーにより半分になったApple Pencilの遅延

  1. Apple Pencilのサンプリングレートは240Hz(Link)
  2. 旧iPad Proのリフレッシュレートは最大60Hzで、Apple Pencilとの遅延は40ms
  3. 新しいiPad ProはProMotionによりフレッシュレートが最大120Hzまでアップ(Link)
  4. これにより新しいiPad Proは1秒間に120フレームをレンダリングすることが可能に
  5. ∴ 新しいiPad ProでのApple Pencilの遅延時間は40msから20msへ
ハイスピードカメラを使用し旧iPad ProとApple Pencilの遅延を測定したAnandtechの記事によると実際には+/-4ms程度の誤差があるそうです。

追記

 iPad Pro 10.5インチモデルを利用してProMotion OFF(60Hz)時とON(120Hz)時の描写を比較してみました。

コメント

  1. 匿名 より:

    iPadかMacBookシリーズのTrackpadで240Hzでお絵描きしたい

  2. 匿名 より:

    じゃあ、もっと性能がもっと上がるんだ。なら、この次でいいか。対応アプリの状況も未だわからないしね。

  3. 匿名 より:

    >∴ 新しいiPad ProでのApple Pencilの遅延時間は40msから20msへ

    これの理屈がよく分からん
    iPad側のディスプレイのリフレッシュレートが倍になったら、単純に遅延が半分って計算は成り立つのか?
    だとしたら、次モデルで200Hzまで上がったのが出たら、遅延は10msになるな

    • applech2 より:

      コメントありがとうございます。
      「遅延が半分になる」という表現よりは「今まで表示できていなかったフレームにも表示できるようになった」という表現の方が正確かもしれません。
      ttp://applech2.com/archives/20170615-promotion-120-vs-60-hz-test-on-ipad-pro-with-apple-pencil.html

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