iFixitがiPad Pro用スタイラスペン「Apple Pencil」の分解レポートを公開しています。詳細は以下から。
米iFixitのApple Pencil分解レポートによると、Apple PencilのLightningコネクタ部はiOpenerで温めることで接着剤を剥がし取ることが可能だったそうですが、
Even after a warm conversation with our iOpener, the Lightning Connector assembly still doesn’t want to come completely out of its shell, but a quick tug frees it from the Pencil.
[Apple Pencil Teardown – iFixit]
通常分解することは不可能となっており(修理を前提に作られていない)、iFixitはグラインダーで外側のプラスチックケースを切断しロジックボード類を取り出しています。
プラスチックケースを外すとApple Watchにも採用されているTri-point screwが1つあり、さらに内部にはバッテリー容量「0.329Wh(3.82 V)」のバッテリー、アンテナ、コントローラー類が載ったロジックボードが順に搭載されているそうです。
This tiny 3.82 V, 0.329 Wh lithium-ion battery holds just 5% of the charge of an iPhone 6s battery.
[…]
We’ve caught sight of more chips at the other end, so we ditch the battery and move to the fun stuff—like the teeeny logic board!
[Apple Pencil Teardown – iFixit]
Apple Pencilに採用されているコントローラーはST Microelectronics製のARMベース Cortex-M3 MCUで、BluetoothコントローラーはBluetooth 4.1をサポートしたQualcomm CSR1012A05を使用。
- ST Microelectronics STML151UCY6 Ultra-low-power 32-bit RISC ARM-based Cortex-M3 MCU
- ST Microelectronics AS5C Y533 (also found in the 2015 Apple TV)
- Cambridge Silicon Radio (Qualcomm) CSR1012A05 Bluetooth Smart IC(背面)
さらにペン先の近くにはジャイロおよび圧力センサーと思われるチップが搭載されており、このセンサーで得た情報を毎秒240回サンプリングし、iPad Proに伝えているようです。
iPad Proには、あなたが指を使って入力しているのか、Apple Pencilを使っているのかがわかります。iPad ProがApple Pencilを感知すると、サブシステムがそのシグナルを1秒間に240回という驚異的な速さでスキャンします。これにより、指を使っている時に通常収集するデータポイントの2倍の量をとらえることができるのです。
[iPad Pro – Apple Pencil – Apple]
iFIxitはApple Pencilの修復性”Repairability”を10段階中 最も修理が難しい「1」と評価しており、その理由を「デバイスを破壊せずに内部にアクセス出来ない」とコメントしています。
– The pencil is clearly not meant to be opened or repaired; you can’t get inside without destroying the device.
– The layers of plastic and metal holding interior components are impossible to remove without shredding.
[Apple Pencil Teardown – iFixit]
iFixitには詳細な分解レポートが掲載されているので、興味がある方は関連リンクからiFixitへどうぞ。
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コメント
ペンの中に基盤が入ってるんだな。まあ当たり前か・・・
こういうデバイスの内部構造は面白そう
iFixitさんの仕事っぷりに頭が下がる