OS X 10.11 El Capitanにアップデートするさいの注意点まとめ。

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 OS X 10.11 El Capitanにアップデートするさいの注意点を少しまとめました。詳細は以下から。


OS-X-10-11-El-Capitan-Hero


最低システム要件と新機能

 プレスリリースやPublic Beta版などによれば、OS X 10.11 El Capitanの最低システム要件はOS X 10.8 Mountain Lionと同様で、2007年製以降の一部のMacと、2009年製以降の全てのMacが対応するようですが、

  • iMac (Mid 2007 以降)
  • MacBook (Late 2008 Aluminum、または Early 2009 以降)
  • MacBook Air (Late 2008以降)
  • MacBook Pro (Mid/Late 2007 以降)
  • Mac mini (Early 2009 以降)
  • Mac Pro (Early 2008 以降)
  • Xserve (Early 2009)

【提供について】
OS X El Capitanは米国時間の9月30日(水)からMac App Store℠で無料アップデートとして提供されます。El Capitanは2009年以降に発売されたすべてのMacのほか、2007年と2008年に発売された一部のモデルにも対応しています。

[OS X El Capitan、無料アップデートとして明日提供開始 – Apple]

 これはあくまでも最低システム要件のため、iOSデバイスと同様に古いMacでは既にYosemiteの新機能として提供されたAirDropやHandoff, Instant HotspotなどContinuityと呼ばれる機能が利用できなくなっています。これは各デバイスがBluetooth 4.0 (LE)に対応していないことが原因で、Continuityに関してはBluetoothドングルを利用し無理やり利用することが可能でしたが、


OS-X-Continuity-Support

This tool makes the necessary changes to enable OS X 10.10 and 10.11 Continuity features on compatible hardware. Continuity features activated by this tool include Handoff, Instant Hotspot, and New Airdrop.

[dokterdok/Continuity-Activation-Tool – GitHub]

 OS X 10.11 El Capitanで新たにサポートされる”Metal for Mac“についてはiGPUがIntel HD Graphics 4000以上、dGPUがNvidia GeForce 600シリーズ、AMD Radeon 5000シリーズ以上のMacでしか利用できないため、


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Metal is supported by all Macs introduced since 2012.All three GPU vendor Intel, AMD and Nvidia.

[What’s New in Metal, Part 1 – WWDC 2015 – Apple Developer]

 El Capitanの全ての機能を利用するには2012年以降に販売された以下のMacが必要ということになります。Mac ProについてはMid 2012より前のモデルでもGPUを換装することでMetalを利用することが可能だと思われますが、他の2007~2011年製のMacではMetalの効果は期待できないので注意して下さい。

  • MacBook (Early 2015)
  • MacBook Pro (Mid 2012以降)
  • MacBook Air (Mid 2012以降)
  • Mac mini (Late 2012以降)
  • iMac (Late 2012以降)
  • Mac Pro (Mid 2012以降)

ディスク容量

 iOS 9ではアップデートに必要なストレージスペースがiOS 8の5GB以上から1.3GBと大幅に削減され話題になりましたが、OS Xのインストーラについては徐々に増加しており、OS X 10.9 Mavericksでは5GBを超え、


OS-X-Lion-1075-OS-X-10105-Installer-Info2

 現在リリースされているOS X 10.11 El Capitan GMでは6GBを超えているため、El Capitanへのアップデートには最低でも6GB以上とインストーラーを展開するスペースが必要になると思われます。


Install-OS-X-El-Capitan-GM-Candidate-App

Rootless

 El Capitanへのアップデートで最も懸念されている問題が新たに登場するシステム保護機能(SIP: System Integrity Protection)通称”Rootless“で、これは「特定のディレクトリやアプリにカーネルレベルでロックをかけ、管理者レベル(root)でもアクセスを制限し、マルウェアなどの感染を防ぐ」というもので、


新常識:(El Capitanでは)rootユーザーであっても自分のFinderのデバッガーが出来ない


 この制限は”rootless.conf“で設定されており、プリインストールされたアプリケーションおよび以下のディレクトリにはrootユーザーでもアクセスできなくなります。

  • /System
  • /bin
  • /usr
  • /sbin

System Integrity Protection
A new security policy that applies to every running process, including privileged code and code that runs out of the sandbox. The policy extends additional protections to components on disk and at run-time, only allowing system binaries to be modified by the system installer and software updates. Code injection and runtime attachments to system binaries are no longer permitted.

[OS X El Capitan v10.11 – Apple]

 これにより複数のアプリで一部機能が利用できなくなっていると発表していますが、Appleは今までこれらのディレクトリを利用していたユーザーや開発者に対し、以下の/usr/localディレクトリなどを利用するようWWDC 2015のSIPセッションでも理解を求めています。


SIP-Platform-Policy-3rd-party-dev
[Security and Your Apps – WWDC 2015 – Apple Developer]

 このRootlessはcom.apple.rootlessという拡張属性(EA)が付けられており、このEAを監視しているため通常の状態では無効化できませんが、どうしても無効化したい場合はリカバリーモードでMacを立ち上げSIPをユーザー自身でOFFにすることで無効化できます。El CapitanのBeta 2ぐらいまではAppleはこのRootlessを無効化するGUIツールをリカバリーモードに搭載していましたが、GMでは存在しなくなっているためリカバリーモードからターミナルを起動し“csrutil”コマンドを利用してOFFにするしかないようです。




[OS X 10.11 El Capitanのシステム保護機能「Rootless」を無効にするcsrutilコマンドの使い方]

 このSIPに対してMacTeXなどのアプリは既に対応済で、Homebrewを利用している方は”/usr/local”を使用しているので問題ないと思われますが、何らかの事故で/usr/localが消えた場合の復旧は困難になるようなので、Yosemiteのインストール時に行った/usr/local退避策などは行わないことをお勧めします。


インストーラーの機能

 上記のSIP”Rootless”とも関係ありますが、El Capitanのインストーラーには古いOS Xからアップデートするさい、Rootlessで保護するディレクトリ内に非Apple製のファイルやコマンドが存在すると、そのファイルを” QuarantineRoot”ディレクトリに移動させる機能があるので、/usrや/bin, /sbinなどを利用しているアプリやユーザーは注意が必要です。


El-Capitan-Migration-of-Third-Party-Content-Hero
[OS X 10.11 El Capitanのインストーラーには”/bin”や”/usr”などシステム保護ディレクトリにある非Apple製ファイルを移動してしまう機能があるので注意]

ドライバー問題

 OS Xのメジャーアップデート後、プリンターやスキャナーなどのサードパーティ製のハードウェアやソフトウェアが動かなくなることはよくあることで、既に多くのOA機器メーカーがEl Capitanへのアップデートで動かなくなるハードウェア/ソフトウェアがあると報告しているので、業務でMacを利用している方は各メーカーの公式サイトで対応を確認後アップデートすることをお勧めします。

OS X El Capitan (10.11) 対応状況
Apple OS X El Capitan (10.11) と Steinberg 製品の互換性については、現在、動作検証を行っております。製品との互換性が確認されるまではサポート対象外となりますので、OS のアップデートはお控えになるように、おすすめいたします。​

[OS X El Capitan : 対応状況 – Steinberg]

JavaおよびAdobe

 Appleは「OS X 10.11 El CapitanをOracleが2013年にサポートを打ち切ったJava 6のサポートする最後のOS Xとする」と開発者向けに発表しており、Adobe CSやFlash Builder, Eclipseユーザーが今後対応を求められるようですが、El Capitan向けには”Java for OS X 2015-001“が既に公開されているので、こちらをお使い下さい。

関連リンク

Java
Note:OS X El Capitan is the last major release of OS X that will support the previously deprecated Java 6 runtime and tools provided by Apple. Applications or features that depend upon Java 6 may not function properly or will not launch when Java 6 is removed. Developers should move to a newer version of Java as provided by Oracle. For more info on Java from Oracle: http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/overview/

[OS X v10.11 Release Notes – Apple Developer]

おまけ

 細かい話ですが、「アップグレードとアップデートの使い分けを間違っていないか?」というコメントを度々頂きます。個人的には「10.10.1から10.10.2などがアップデート、10.10.xから10.11などへがアップグレード」と理解しており、Appleのサポートページにもそう記載されていますが、

ソフトウェアのアップデートとアップグレードの違いについて

ソフトウェアアップグレードでは通常、最初の「ピリオド」の後の数字が増加し (OS X Lion v10.7、Mac OS X Snow Leopard v10.6 など)、ダウンロード可能なソフトウェアアップデートでは通常、2 番目の「ピリオド」の後の数字が増加します (Mac OS X v10.7.4 など)。

[ソフトウェアのアップデートとアップグレードの違いについて – Apple サポート]

 AppleはEl Capitanへの移行をアップデートと呼んでおり、昨日公開された日本語・英語のプレスリリースにも「アップデート」と記載されているため、こちらの表記にそろえています[Yosemite, El Capitan]。


El-Capitan-Yosemite-Updage-Upgrade-Hero

 El Capitanへのアップデート時には以上のようなトラブルがあると考えられますが、El Capitanでは多くの新機能が追加されておりパフォーマンスの向上が見込まれているので、Macユーザーの方はTimeMachineでバックアップを作成後 アップデートしてみてください。

関連リンク:

コメント

  1. Apple7743 より:

    アップグレードとアップデート、使い分けが微妙なんですよね…
    特に気にしたことはなかったので勉強になりました。
    OSはクリーンインストールが基本と思ってますが最近はどうなんでしょうか?アップグレードで十分?
    しかしまたうちのMacBook Al Late2008が生き残ってしまうとは。

  2. Apple7743 より:

    >クリーンインストールが基本
    自分もそう思ってました。つか思ってます……
    しかしクリーンインストール用ディスクを作るのがイレギュラーな扱いになってるのと見ると
    もしかしてApp Storeでポチって上書きインストールでいいのか?と疑問が沸きます
    そりゃ全データバックアップ取ったり環境戻す手間考えたら上書きしたいよね;
    楽だもの
    でもOS 7の頃から染み込んだ「クリーンな作法」はなかなか頭から抜けないもんですわ
    うちはEary 2009ですがまだ暫くMavericksかな
    そろそろ枯れた(?)Yosemiteにしようかとも思うのですが

  3. Apple7743 より:

    ESETは対応してない。Yosemiteにした時もしばらく使えなかった。

  4. Apple7743 より:

    ESETは「まだ未対応です」とメールで通知している。
    急がず「ESETはEl Capitanに対応したのでアップデートしていいですよ」と言われるまで待てばいいこと。

  5. Apple7743 より:

    英語のApp Storeでは”FREE UPGRADE”となっていました。ご参考まで。

  6. Apple7743 より:

    フレンドリ〜〜〜〜〜〜\(^o^)/

  7. Apple7743 より:

    バッファローの周辺機器で、「デバイスサーバー設定ツール」というソフトを必要とするものはEI Capitanに全く対応してません。公式ページでもアナウンスしています。
    今後対応する予定もないそうです。
    買い換えないとダメだあ。

  8. keep より:

    アップする前に、メモソフトの内容が消えてしまわないように、iCloudにつなぎ保存しておくことをお勧めします。
    またはpdfに書き出しておく、これをしてない為に、私は内容を失いました、タイムマシーンで戻っても表示されませんでした。