MacTeXがOS X 10.11 El Capitanの新しいシステム保護機能Rootlessに対応するためのサポートドキュメントを公開しています。詳細は以下から。
Appleは新しいシステム保護機能”Rootless”をOS X 10.11 El Capitanに搭載しますが、これに伴いシステム管理者(root)権限であってもアクセス出来ないディレクトリやEAがあることがAppleや複数の開発者から報告されていますが、
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この中には”/usr”ディレクトリも含まれているため、MacTeXは「El Capitanではたとえ管理者権限でも”/usr”ディレクトリにアクセスできず、今までのOS Xで使用されている”/usr/texbin”もインストールすることは出来ません。多くのTeX GUIアプリはこのディレクトリをデフォルトパスに設定していますが、MacTEX-2015では”/Library/TeX/texbin”にもシンボリックリンクを作成するのでそちらをお使い下さい」として
Under OS X 10.11, El Capitan, writing to /usr is no longer allowed1, even with Administrator privileges. The usual symbolic link to the active TEX Distribution, /usr/texbin, is therefore re- moved (if it was there from a previous OS version) and cannot be installed. Many GUI applications have the path to those binaries set to /usr/texbin by default and will no longer find the binaries there.
When you install MacTEX-2015 it not only creates /usr/texbin, if allowed for the present OS version, but also creates a second symbolic link, /Library/TeX/texbin, in /Library/TeX which is “owned” by MacTEX so is allowed by El Capitan.
[TeX Users Group – MacTeX]
MacTeXを公開しているTUG(TeX Users Group)のHerbert Schulzさんが7月13日付けでサポートドキュメント”MacTeX-2015 and El Capitan(*PDF)”を公開しています。
また、TeXクライアントのTeXShopも13日にリリースされたv3.52から既にデフォルト設定を”/Library/TeX/texbin”にデフォルトパスを設定するように変更されたそうです。
関連リンク:
- TeX Users Group – MacTeX
- Download – MacTeX
- TeXShop (v 3.52) Release 07/13/2015 – TeXShop
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