関数型プログラミング言語 Haskellの新しいMac用IDE「Haskell for Mac」レビュー。

Haskell for Macのアイコン。 Haskell-for-Mac
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 関数型プログラミング言語 HaskellのMac用IDE「Haskell for Mac」を提供していただいたので使ってみました。詳細は以下から。

Haskell for Macのアイコン。

 昨日 関数型プログラミング言語 Haskell のMac用ネイティブIDEとなる”Haskell for Mac”(Mac App Storeでの登録名はHaskell)がリリースされましたが、この記事を書いたところ開発者のManuel Chakravartyさんからプロモーションコードを送っていただいたので初心者ながら使用してみました。

Overview

 Haskell for Macのメインウィンドウは”Project Navigator”, “Editor”, “Playground”, “Console”エリアから構成されており、各エリアは表示・非表示が可能で書いたコードはAppleのSpriteKitを利用して直ぐにPlaygroundでプレビューすることが出来ます。

Haskell-for-Mac-Overview

 また、GHC(Glasgow Haskell Compiler) v7.8.4およびLTS Haskell v2.20を同梱しており、200以上のパッケージが初めから使用可能ですが現在のところそれ以外のパッケージを追加することは出来ないそうです。(利用できるModuleについてはサポートページで公開されています)

Haskell-for-Mac-About

Glasgow Haskell Compiler (GHC) 7.8.4
Over 200 packages of LTS Haskell 2.20, for details see the Library Interface Documentation. For acknowledgements of the copyright holders, see the detailed 3rd party software component ackowledgments in the app.
Haskell for Mac always uses its embedded GHC and package database, which can currently not be extended.

[Haskell for Mac – Haskell for Mac]

サンプルプロジェクトで遊んでみる

 サンプルプロジェクトは”Welcome Window”からアクセスでき、以下の6つのサンプルプロジェクトが用意されています。

  1. CollisionDemo : 剛体の落下や衝突計算を利用したSpriteKitのデモ
  2. Diagrams : Chart Moduleを利用した振幅変調や株価, 電磁場の表示
  3. DolphinDemo : イルカがサメから逃げるミニゲーム
  4. FirstSteps : 四則演算および”Hello world”
  5. SpriteKitBasics : SpriteKitを使用したシェイプや関数の描画デモ
  6. Testings : QuickCheckを用いたPlaygroundエリアのテスト

 CollisionDemoプロジェクト使って遊んでみましたが、SpriteKitのエリアや剛体の運動方程式を変更すると以下の動画の様にPlaygroundエリアに瞬時にフィードバックされ結果を見ることが出来るので、Haskellのサンプルコードの勉強などには便利です。

自動計算及びエラー表示

 Haskell for Macは型(type)の自動計算機能を備えており、コンテクストメニューの”Display Information”でポップアップ表示され、エラーがある行でも同様の機能を利用することが出来ます。

Haskell-for-Mac-type-popup

Type systems help programmers write good code, and Haskell arguably incorporates the most advanced type system on the planet. It automatically infers types for you and also supports computations on types.

[Haskell for Mac – Haskell for Mac]

エディタ機能

 エディタとしての機能はそれほど高性能ではありませんが、4つのテーマや外部エディタ(Control + Command + E)での表示、一般的な検索機能が利用できます。

Haskell-for-Mac-Editor-Themes-Hero

プロジェクト

 上でも触れましたが、Haskell for MacはソースコードやリソースをCabal形式のプロジェクト(.hsproj)として扱うことが可能で、メタデータエディタも備わっています。

Haskell-for-Mac-Project-Edit

まとめ

 Haskell for Macは IDEとしてはLeksahやAtom (IDE-Haskell)ほど高性能ではありませんが、Playground機能は非常に分かりやすいのでHaskellの学習向けには最適だと思います。

Haskell-for-Mac-Mac-App-Store-ranking

 また、既にHacker NewsProduct Hunt, Redditなどに取り上げられ、米Mac App Storeの有料総合6位、開発者ツール1位となているので今後のアップデートも期待できそうです。

Haskell 2400円

[appbox appstore id841285201]

コメント

  1. Apple7743 より:

    学習向けに適してるってのはいいね

  2. Apple7743 より:

    レビューThx

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