CNET, Re/code, The Verge, WiredなどのPhotos for OS Xのハンズオン記事のまとめです。詳細は以下から。
CNET
CNETのPhotos for OS Xファースト・インプレッションでは「PhotosアプリはiOSのPhotosアプリと似ていてと親しみやすい外見で[…] 右隅にはShareと+ボタンとSearchウィンドウがあり、メインの機能はメニューバーの4つのボタン(写真, 共有, アルバム, プロジェクト)で切り替える」としてPhotosのUIの特徴を説明しています。
When you first launch the Photos app, you’ll see the familiar layout of photo thumbnails organized by date and location that you find in the Photos app on iOS. […]The four main buttons
[Apple Photos for Mac OS X Yosemite Preview – CNET]
The Verge
The Vergeの記事は、前半ではPhotos for OS XとiPhotoのレスポンスの感想を述べており「Photosはとにかく早い。iPhotoは巨大なライブラリを扱うとフリーズしてしまうと批判されたが、Photosは数千の写真のスクロールやピンチズーム, 回転などのTrackpadジェスチャーを使用した動作もとにかく早くスムーズで、この点においてはAppleの努力が報われているようだ」としており、公開したハンズオン動画でもその様子が伺えます。
But even more impressive than the new coat of paint is just how fast Photos is. iPhoto was often criticized for choking on large image libraries, but Apple says it built Photos to handle large and growing photo libraries, since people are taking so many more photos than they used to before. From our experience, it seems that Apple’s efforts have paid off
[First look at Apple Photos, the iPhoto overhaul for Mac – The Verge]
しかし、「プロユーザー向けか?」という点でははっきりとコレを否定しており、その理由として「Photosの写真編集機能は(iPhotoに比べて)かなり良くなっているがApertureユーザーのようなプロの写真家向けではない。なぜなら、プロユーザーには多くの編集ツールが単純で、Photosの自動化された写真の取り扱いは多くの写真家の仕事手順を壊してしまう」と評価しています(1:30~2:30あたりまでの編集機能レビュー)。
Though the new editing tools are much better and easier to use than before, it’s clear that Apple is targeting them mostly at novice users, not the advanced photographers that might have used Aperture in the past. Pros will find many of the editing tools too simple, and Photos’ way of automatically organizing photos will likely break many photographers’ workflows. […] this app is to make it easier for everyone to manage and tweak their photos, not to satisfy the particular needs of pro photographers.
[First look at Apple Photos, the iPhoto overhaul for Mac – The Verge]
では、「プロユーザーからしてどの様な編集ツールが単純(不足)しているのか?」という点についてはRe/codeとWiredが詳しく指摘しています。
Re/code & WIred
Re/codeの記事も他の記事同様にiOSの写真アプリとの親和性やiPhotoより強力な写真編集機能について触れたうえでApertureと比較しており、記事内では「Photosはホワイトバランスやレベルの様な高度な設定が可能だが、Apertureにあるようなプロ向けの編集機能が欠けている。例えば、ブラシ調整やカーブコントロール, ライブラリの分割や結合機能などがサポートされていないし、メタデータの追加なども出来ない」とApertureと比較するとPhotosの編集機能は不十分だとしており、
[Aperture – Photo]
While Photos offers some advanced settings like white balance and level, it lacks some of the professional-level tools found in Aperture. For example, it doesn’t have brushable or curve adjustments and doesn’t support splitting and merging libraries. And you can’t add custom metadata fields in the app.
[First Look: Apple’s Sleeker, Simpler Photos App for Mac OS X – Re/code]
WIredの記事も同様に「Photosに足りないのはApertureにあるようなブラシ機能で、Photosもサイズの調整ができるレタッチ機能は有りますが、ブラシの柔らかさ、強さの変更や”エッジを検出するオプション”などがありません」とPhotosの機能不足を指摘しています。
So what doesn’t Photos have? Photos does not have things like the granular Precision Brushes feature of Aperture. It does offer a retouching tool. Using that, you can adjust the size of the touch-up brush, but you don’t get to adjust the softness or the strength of this brush, or use the “Detect Edges” feature.
[Apple’s New ‘Photos for Mac’ Is a Vast Improvement Over iPhoto – WIRED]
この点についてRe/codeは「AppleはPhotosがApertureユーザーやプロの写真家に十分な機能を提供できると信じていますが、同時にAdobe Lightroomの様は強力な編集プログラムを選択する人もいると理解している」というAppleのコメントを添えています。
While Apple believes that Photos will offer enough to satisfy many current Aperture users and pros, the company said it also understands that others might opt for a more powerful editing program like Adobe Lightroom.
[First Look: Apple’s Sleeker, Simpler Photos App for Mac OS X – Re/code]
その他の記事(The Wall Street Journal, Yahoo! Tech, Engadget, Macworld, Mashable, Slash Gear, 9to5Mac, AppleInsider)もだいたい同じ内容で、「Photos for OS XはiPhotoに比べて格段に進化しているが、ApertureやLightroomユーザーを満足させるものではない」というのが総評のようです。ちなみに、Photos for OS Xの機能レビューが読みたいならMacworldの記事かThe Vergesの別記事「Photosについて知っておくべきこと」がお勧めです。
First look: Photos for OS X brings easier navigation and more powerful editing. http://t.co/M1mhoIE3Xh http://t.co/QVmFAdJyPp
Everything you need to know about Apple’s new Photos app for Mac http://t.co/UeMlinMkNx http://t.co/iqBUk2jdXT
コメント
初心者や中級者にはApertureの機能はToo Mutchだしね、プロユーザーもAppleの無料アプリに過度な期待はしてないでしょ?
問題はApertureも開発終了になる事じゃない?
iPhotoに対するPhotosみたいな、新たな有料アプリが出るならいいだろうけど
まぁ自分はPhotoshop持ってるから(編集だけなら)問題ないけれど…
Apple『あんたがたがパラメータいじって細々やるよりこっちの用意した機能使ってやる方が絶対キレイに仕上がるっての』
Apertureを終了させ、
>「AppleはPhotosがApertureユーザーやプロの写真家に十分な機能を提供できると信じていますが、同時にAdobe Lightroomの様は強力な編集プログラムを選択する人もいると理解している」
と認めているということは、プロユーザー向けの写真アプリからは手を引くということかな?
FCPXがあの体たらくだから、アップルに残るのはLogicXだけか?
プロなら作業の環境が変わっても慣れちゃいいから新しい環境にワクワクするもんだと思ってた
機能面で確かに劣化したと言っても不満があればappleも充実させるだろうし
ダメなら代わりになるアプリが他で出るだろうし
弘法筆を選ばず はまさにその通りだわ
ま、弘法大師は筆には非常にうるさかったんだけどw
ちなみにFCP Xも慣れればなかなか使いやすい
ただ個人じゃなくて集団でやってるとなかなか切り替えが辛いからね
最近、アップルはどんどんプロユーザを切り捨てにかかってるな
「プロも使っているMac」ってのが魅力の一つだったと思うんだけど……
それに、プロユーザ向けを切り捨てるとサードパーティも色々とMacから手を引きそうで心配だ
Appleと別れる決心が付いたよ。ビデオ編集ソフトファイナルカットプロXのどうしようも無い仕様に始まりApertureが開発終了の時から予感してたんだ。次の写真編集ソフトがこんな物って事を。Appleの良さってハードとソフトの連携とそれを支えるプロフェッショナルの活躍と使用感?というかステータスがあった。それがもう無い。5000人のプロ相手の商売では成り立たないから5万人にウケるソフトを作る。それで良いのさ。でもプロが使うApple、マッキントッシュってのがあった。すでにおもちゃ化してしまった。バイバイApple
iworkもフラットアイコンのに変わってから従来の機能削りまくって、ユーザーに怒られてやっぱり元のに戻しますサーセン的な対応だったしな
iphotoもlightroomに押されてたから、てっきりphotosで超えるもん出すのかと思ってたけど、どうにもやる気が感じれれんな
iphoneユーザー取り込みたいのも分かるけど、露骨にやるとなんだかなぁ…って感じ
まーまー
今年のキーノートでプロのためのphotos+とか出るかもしれん
そもそも写真関係のプロでApertureなんて使ってる人ほとんどいなかったでしょ
photosの方向性はこれで正しいと思うよ
プロでAperture使ってる人はほとんどいなかったかもしれないが、セミプロならいっぱいいただろ
プログとかで写真のついでに使ってるソフトの自慢をしてくれるセミプロがいなくなるのは痛いんじゃないか?
あとプロを切り捨てる雰囲気があるから、本音はどうであれ不安を感じたプロがどんどん他OSに流れていくよね
ここまで誰も>>1のスペルミスにツッコんでない件について