新しいウィザードUIを導入し、Raspberry Pi Connectの設定が可能になった公式のブートメディア作成ツール「Raspberry Pi Imager v2.0 for Mac/Win/Linux」がリリース。

仕事効率化

2025.11.26

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　Raspberry Pi公式のブートメディア作成ツール「Raspberry Pi Imager v2.0 for Mac/Windows/Linux」がリリースされています。詳細は以下から。

　英Raspberry Pi Foundationは現地時間2025年11月24日、オープンソースで開発しているMac/Windows/Linux対応のRaspberry Pi OS用のブートメディア作成ツール「Raspberry Pi Imager」のメジャーアップデート版となる「Raspberry Pi Imager v2.0」を正式にリリースしたと発表しています。

Today, I’m delighted to introduce Raspberry Pi Imager 2.0: a complete reimagining of the application that’s been brewing in our development pot for the past year. It brings a new wizard interface, the opportunity to pre-configure Raspberry Pi Connect, and improved accessibility for screen readers and other assistive technologies.

A new Raspberry Pi Imagerより抜粋

　Raspberry Pi Imagerは2020年03月にバージョン1.0がリリースされ、その後対応するRaspberry Pi OSのバージョンやCLIツール、メディアのフォーマット機能、ユーザーIDやWi-Fiパスワードの事前設定機能が追加されてきましたが、約1年前から開発が進められってきた「Raspberry Pi Imager v2.0」はUIが見直され、step-by-step式のウィザードインターフェイス(UI)を採用し、サイドバーからOSのカスタマイズメニューに移動できるようになっています。

Raspberry Pi Imager v2.0とv1.9.4

新しいウィザードUIの導入以外にも、ユーザーからの要望が多かったインターネット経由でRaspberry Piにアクセスできる「Raspberry Pi Connect」のプレ設定に対応し、初期起動後に直ぐにリモートアクセスを行うことが可能になっています。

Raspberry Pi Connectの瀬底画面。

　また、Raspberry Pi Imager v2.0ではアクセシビリティも改善しており、全ての操作要素にラベルが追加されスクリーンリーダーで操作できるようになった他、Raspberry Redを基調としたUIの視認性が高いカラースキーム、全ての操作がキーボードのみで可能になっています。

音声コントロールもしやすくなったRaspberry Pi Imager v2.0

　一方、バージョンアップに伴い依存関係の大規模リファクタリング、今年04月にリリースされた新しいQt 6.9が採用されたため、Mac版のシステム要件はmacOS 11 Big SurからmacOS 12 Monterey以降のIntel/Apple Silicon Macへ引き上げられているので注意してください。