NDIコンバーターを利用しAppleのVision ProにNintendo SwitchやPS5などのHDMI出力を表示できるNDIモニターアプリ「Vxio」がリリースされるそうです。詳細は以下から。
Appleはアメリアで現地時間2024年02月02日から空間コンピュータ「Vision Pro」の販売を開始しますが、このVison ProにはWWDC23で発表されていた通り、Macとの連携機能があり、Macのワークスペース(画面)を空間中の4Kディスプレイに表示し、Vision Proアプリと併用することが可能となっていますが、
visionOSはアプリをディスプレイの枠から解き放つ3Dのインターフェイスを備えているため、アプリを好きな大きさで並べて表示することが可能です。[…]さらにMagic KeyboardとMagic Trackpadにも対応しているので、驚くほど鮮明に文字を映し出し、簡単に持ち運びのできる広大でプライベートな4Kディスプレイを作り出し、完璧なワークスペースにしたり、Macのパワフルな機能をVision Proにワイヤレスで組み込んだりすることもできます。
Apple Vision Proが登場 — Appleが開発した初の空間コンピュータ – Apple
これまあくまでMacとの連携機能で、通常のPCの画面やNintendo Switch/PS5などのゲームコンソールのHDMI出力をVision Proに転送するにはキャプチャーボードなどを併用する必要がありますが、それらのHDMI出力をMacなしでVision Proへ転送&表示できるアプリ「Vxio」が新たに開発されています。
NDIモニター「Vxio」
Vxioを開発しているのは、元Appleのインターン生で現在はRobinhoodでiOSエンジニアを務めるKhaos Tianさんで、特定のHDMI出力をVision Proに転送する方法としてネットワークを利用してビデオとオーディオを転送するNewTek, Inc.のIP伝送方法「NDIプロトコル」をサポートしたコンバーターを利用するというもので、
この構成ならばMacは不要で、利用するNDIコンバーター(エンコード/デコードダー)によっては4K@60Hz*の転送もでき、Nintendo SwitchだけでなくHDMI出力のある全ての機器の映像をVision Proに映し出すことが可能です。
Vxioの問題点としては、NDIコンバーターの値段が高いことで、Tianさんが利用しているKiloview N40は約14万程度、安いNDIコンバーターでも2万以上するため、HextEditなどを開発するFinn Voorheesさんは、
MacやiPadOS 17でUVCをサポートしたUSB-C搭載のiPadがあるなら、数千円で購入できる安価なキャプチャーカードを購入し、Switch → UVCキャプチャカード → Mac/iPad → Wi-Fi → Vision Proに表示するアプリがあったほうが安価で便利だろうと、アプリを開発しているそうなので、日本でVision Proが発売される頃には、HDMI出力をVision Proに表示するいくつかの方法が確立されていそうです。
追記
Finn Voorheesさんが開発したUVC対応のUSBキャプチャーボードでHDMIソースをMac/iPadに取り込みVision Proへストリーミングする「Castaway: Spatial HDMI Monitor」も無事リリースされたそうです。
- Vxio – App Store
- Guide for using Apple Vision Pro as HDMI display – GitHub
コメント
いいアイデアだと思うけどゲームとかだとレイテンシーが気になるところ