Microsoftが数値データの先頭の0や15有効桁数、Eを含む科学表記などの数値データの自動データ変換を無効化するオプションを追加した「Excel for Mac 16.78」をリリースしています。詳細は以下から。
Microsoftは現地時間2023年10月10日、同社のオフィススイート「Microsoft 365/Office 2021」をバージョン16.78へアップデートし、いくつかの不具合を脆弱性を修正していますが、表計算ソフトである「Excel for Mac v16.78」では、新たに「自動データ変換 (Automatic Data Conversions)」という機能が追加されています。
Control your data conversions: You’ve been asking for more control over how Excel automatically converts your data to specific formats. We delivered! You now have the ability to disable specific types of automatic data conversions; this way, you won’t need to worry about Excel converting your data to a format that you didn’t want and weren’t expecting.
Release notes for Office for Mac – Microsoft
自動データ変換(Automatic Data Conversions)
自動データ変換機能は、Excelのシートに”001″など先頭が0の数値データを入力/貼り付けると先頭の0が削除されてしまう動作や、長い数値を15桁の有効桁数に切り捨ててしまう動作、文字”E”を含む数値データを科学表記に変換してしまう動作などを制御することができる機能で、
2022年07月からInsider版でテストが開始され、10日にリリースされた「Excel for Mac v16.78」では、Excelメニューの[環境設定…] → [編集]に[Automatic Data Conversions]が追加され、それらを設定することができるようになっており、
例えば「✅ 先頭のゼロを削除して数値に変換する」オプションをOFFにすると、001, 002, 003…という数値データが以下のように変換されずに表示されるようになります。
自動データ変換機能はまだBeta版となっていますが、既に.csvファイルの読込み時の自動データ変換の通知機能なども実装されており、設定しておけば「セルの書籍設定」でセル別に設定する手間も省けるので、Excelユーザーの方はチェックしてみてください。
- 自動データ変換を設定する – Microsoft
- Release notes for Office for Mac – Microsoft
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