iPhone 15のUSB-Cポートにバスパワー式のデバイスを接続する場合は注意を。

iPhone15

2023.09.252023.10.15

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　iPhone 15/ProのUSB-Cポートにバスパワー式のデバイスを接続する場合は注意したほうがよさそうです。詳細は以下から。

　Appleは現地時間2023年09月22日より、Lightningポートに替わり、新たにUSB-Cポートを採用した「iPhone 15」と、チタニウム筐体や3nmのA17 Proチップを搭載した「iPhone 15 Pro」シリーズを発表しましたが、MacやiPad Proで利用しているUSB-CデバイスやアクセサリーをiPhone 15 Proに接続していたところ、何回以下のように電力使用量が足りずにデバイスやアクセサリーが使用できないという警告が出ました。

アクセサリを使用できません
このアクセサリは電力使用量が大きすぎます

iPhoneより

　これは、iPhone 15/ProのUSB-Cポートが接続したUSB-Cデバイスやアクセサリーに必要な電力を供給できないためで、Appleが事前に発表していた通りiPhone 15/15 ProのUSB-Cポートは最大4.5W(5V/0.9A)出力をサポートしていますが、

iPhone を使用して、AirPods、Apple Watch、USB Power Delivery に対応した別の小型デバイスを最大 4.5 ワットで充電できます。

iPhone 15 の USB-C コネクタで充電および接続する – Apple Support

例えば、Seagateの2.5インチSSHD FireCudaはスピンアップ時に最大5V/1Aが必要なため、上記の通り最大4.5W出力のiPhone 15シリーズのUSB-Cポートでは起動に必要な電力が供給できず認識できませんでした。

　これらのUSB-Cデバイスやアクセサリーは最大7.5W(5V/1.5A)を供給できるiPad ProのUSB-Cポートでは利用できたので、MacやiPadで利用できるセルフパワー式のUSB-CデバイスやアクセサリーをiPhone 15シリーズで利用する際は注意した方がよさそうです。

　ちなみに、最近のSSDは消費電力の少ないため、以下のように、ほとんどのSSDストレージはiPhone 15シリーズの電力でも問題なく利用できると思われますが、同じくセルフパワー式のUSB-Cハブに、USBストレージやゲームコントローラーを接続していくと、

「Hogehoge:このアクセサリは電力使用量が大きすぎます。」というエラーが出るので、iPhone 15シリーズ用のUSB-CハブはUSB-C PD供給ポートを搭載したものを選んだ方がよさそうです。

その他

　この他、検証ついでに手持ちのSSDをiPhone 15 Proに接続してみましたが、Apple Storeでも取り扱われていたSanDiskブランドのUSB-CメモリやSanDisk Extreme E61はもちろん、Samsung T7や、USB-Cポートに直接接続可能なIODATAのSSPE-USCやBuffaloのSSD-SCTU3Aなどスティック型SSDは問題なく利用できたので、

これからはiPhoneの写真やファイルのコピーやバックアップがより簡単になりそうですが、スティック型SSD(SSPE-USC)に関してはUSB-Cコネクタが短いため、iPhone 15のUSB-Cポートの回りが保護されているケースを装着すると接続できなくなるので注意してください。

ケースを装着したiPhone 15 Proに接続できないSSPE-USC

追記

　Appleが新たに公開した“Accessory Design Guidelines for Apple Devices Release“によると、iPhone 15とiPhone 15 PlusはiPhone 15 Pro, iPhone 15 Pro MaxのUSB Type-C Currentが900mAより小さい500mAで、USB Power Delivery対応の場合は900mA(4.5W)となるそうです。