iPhone 15シリーズではバッテリーの充電率を75~80%までに制限し、バッテリー寿命を伸ばすバッテリー充電の最適化が可能になっています。詳細は以下から。
Appleは2019年09月にリリースした「iOS 13」で、iPhoneのバッテリーの化学的経年劣化を抑制するため、機械学習を利用してユーザーがiPhoneを利用する直前までバッテリーの充電率を80%で止め、フル充電されたままの時間を短くする新しい電源管理機能「最適化されたバッテリー充電 (Optimized Battery Charging)」を導入し。
この機能は2020年11月にリリースされた「iOS 14.2」でAirPodsに、「macOS 11 Big Sur」でMacBookシリーズにも導入されていますが、Appleは新たに発売を開始したiPhone 15シリーズでこの機能を拡張し、バッテリーの充電率の上限を約80%までに制限する機能を追加しています。
Appleが新たに更新したサポートドキュメントによると、この機能は現在iPhone 15シリーズにのみ搭載されており、設定するとiPhone 15のバッテリー充電率が80%になると充電が停止され、その後バッテリーの充電率が75%まで下がると再び80%まで充電を再開するという仕様になっているそうです。
About 80% Limit with iPhone 15 models
With iPhone 15 models, you can choose between Optimized Battery Charging, 80% Limit, and None.When you choose 80% Limit, your iPhone will charge up to about 80 percent and then stop charging. If the battery charge level gets down to 75 percent, charging will resume until your battery charge level reaches about 80 percent again.About Optimized Battery Charging on your iPhone – Apple Support
この機能はデフォルトでは有効になっていない*ため、利用するには、iPhone 15シリーズの設定アプリから[バッテリー] → [バッテリーの状態と充電] → [充電の最適化]へ進み、「上限80%」を選択する必要があります。
また、Appleによると、機械学習を利用してユーザーのiPhone使用時間を推測し、その時間の直前までバッテリーの充電率を80%にする「バッテリー充電の最適化」設定はユーザーの行動を学習するまでの14日以上(特定の場所での充電を9回以上、毎回5時間以上の充電が必要)かかり、新しい「上限80%」設定は正確なバッテリー状態を確認するため、時折バッテリーの充電率が100%になることがあるそうです。
- About Optimized Battery Charging on your iPhone – Apple Support
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