Intelが最大120Gbpsのデータ転送速度でDual 8Kや240W PDをサポートする「Thunderbolt 5」規格を発表しています。詳細は以下から。
米Intelは現地時間2023年09月12日、昨年10月にUSB-IFが発表したUSB4 v2仕様に合わせて公開していた次世代Thunderboltの規格を「Thunderbolt 5」と決定したと発表しています。
What’s New: Today, Intel announced Thunderbolt™ 5 – the next generation of Thunderbolt – and demonstrated a prototype laptop and dock. Thunderbolt 5 promises to deliver significant improvements in connectivity speed and bandwidth benefits for computer users.
Intel Introduces Thunderbolt 5 Connectivity Standard – Intel
Thunderbolt 5
Thunderbolt 5は、2015年に発表されたThunderbolt 3や2020年に発表されたThunderbolt 4の最大データ転送速度40Gbpsの2倍の双方向帯域幅80Gbps(40Gbps x2レーン)を提供するのに加え、
さらに高解像度や高リフレッシュレートを必要とするディスプレイ向けに1レーンを転送向けに提供できるBandwidth Boost技術により、40Gbps x3レーンを転送向けにすることで、最大データ転送速度はThunderbolt 3や4の3倍の120Gbpsまで上げることが可能。
これにより、Thunderbolt 4ではケーブル1本で最大2台の4K@60Hzディスプレイ出力までしか利用できなかった映像出力が、Thunderbolt 5ではケーブル1本で最大3台の4K@144Hzディスプレイ出力やDual 8K、リフレッシュレート540Hzの映像出力が可能になるほか、
SSDやeGFX(eGPU)のスループットもThunderbolt 4の2倍となり、電力供給はUSB Power Delivery Revision 3.1のEPR(Extended Power Range)仕様の140Wをベースに最大240Wまでの供給が可能。
Thunderbolt™ 5 technology enables up to 240W charging and support for dual 8K monitors, whereas Thunderbolt™ 4 technology enables to 100W charging and support for dual 4K monitors.
Thunderbolt™ Technology: A Universe of Possibilities – Intel
また、Thunderbolt 5はUSB4 v2やDisplayPort 2.1、PCIe Express Gen 4などの標準規格に対応しながら新しいPAM-3シグナルを採用することで、既存のThunderbolt 4パッシブケール 1mまでを利用できるようになっており、
IntelはThunderbolt 5対応のコントローラー(コードネーム:Barlow Ridge)を2024年から出荷するそうなので、その後Macにも採用されると思われます。
コメント